中学生
2024.1.15
【福岡県/理科】公立高校入試傾向解説(2024年度入試用)
このページでは、2024年度の福岡県公立高校入試に向け、理科の傾向と対策についてまとめています。前年度までの入試結果をもとに、学習塾の監修による確かなデータと分析をもとにまとめられているので、2024年度入試を受験する生徒は要チェックです。
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※この記事は福岡の学習塾「新教育Vスタ」の監修のもと作成しています。
平均点の推移について
平均点の推移です。
2020年度入試までは32点前後の平均点でしたが、2021年度以降は平均点が上昇傾向にあります。とはいえ油断は禁物です。完全記述問題や両解、両方正解して1つ丸の問題の割合が増えると、一気に平均点が下がる傾向にあります。また2023年度は、計算問題の配点が過去5年で一番少なかったのも平均点が上がった要因といえます。
理科の問題は全般的に、問題文を丁寧に読み取る力や、複数の条件から1つの結論を導く論理的思考力が必要となります。やさしい問題でミスをせず、確実に正解することができるよう落ち着いて1つひとつの問題に取り組みましょう。
問題構成と配点について
次に問題構成と配点です。福岡県の公立高校入試の理科では、毎年大問が8つ、生物・化学・地学・物理の4分野から均等に15点ずつ出題されます。
各分野の得点率を見ると、例年は物理分野がもっとも低い得点率になることが多いのですが、2023年度は地学分野の得点率がもっとも低くなりました。地学分野は近年、難易度が上がってきていますので注意が必要です。
また、化学分野は題材となる実験・観察や、計算問題の割合によっては非常に得点率が低くなる年もありますので、化学分野と地学分野の正答率が勝負のカギを握っているといえるでしょう。
今後の勉強法について
理科用語の意味をしっかりと書きましょう
これは記述問題の対策にもなります。見て覚えることもできるでしょうが、用語の意味をあえて書くことによって、文章力がつきます。教科書に漢字で書いてある用語は漢字で書けるようにしておきましょう。
また文章記述問題は、たとえば「突沸を防ぐため」や「発生した液体が加熱部に流れ込み、試験管が割れるのを防ぐため」など、典型的な問題については模範解答を暗記しておきましょう。自己流で文章を作ってしまうと、本番で減点される可能性もあります。
文章記述の練習をしましょう
どの分野でも必ず文章記述の問題はあります。よく出るものは暗記をしてしまいましょう。
計算問題の対策
公式を使う練習を繰り返しましょう。複雑な計算は後回しで構いません。基本的に福岡県公立高校入試に出てくる計算問題は公式に当てはめるものがほとんどです。
出題パターン別の練習をする
理科の問題には決まったパターンがあります。パターン別にもれなく取り組みましょう。具体的には4分野で3学年分、全部でおよそ90パターンの問題しかありません。90パターンと聞くと多いように思えますが、1日2パターンをしっかり理解すれば1カ月ちょっとで終わります。つまり慌てなくても入試までに対策ができるのです。
入試本番での実践項目
最後に入試本番での実践項目について説明します。
空欄を作らない
どの科目にも当てはまることですが、部分点がもらえる可能性もありますので、解答用紙に空欄を作らないようにしましょう。部分点がもらえることもあります。
文章を書いたら一度は読み返す
特に記述問題は主語や文末表現をチェックしましょう。「〇〇から」や「〇〇ため」で終わる時と終わらない時、読点がいる時といらない時などをチェックしてください。このような細かい部分で点数を失うのはとてももったいないことです。
問われていることに正確に答える
この問題は「名称」を書くのか、「化学式」で答えるのか、「番号」や「記号」で答えるのかなどを確認してから解答しましょう。「単位」もきちんと見ておき、答える単位がA(アンペア)なのか、mA(ミリアンペア)なのかなどを確認してください。
集中力が切れる科目です。なぜなら理科は4科目目となり、食事をした後に受けるためです。ケアレスミスを起こしやすいタイミングとなりますので、集中力を切らさず、全力を尽くしましょう。
※この記事は福岡の学習塾「新教育Vスタ」の調査・分析と監修のもとで書かれています。