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2022.1.26

Vnet編集部

【痩せたい中学生・高校生必見!】それって本当??ダイエットに関する3つのウソ

中学、高校の成長期にはダイエットは必要ないと大人はいうものの、自分の体形が気になる時期でもありますよね?
みなさんはそういったとき、どんな方法で体重を減らそうとしますか?
世の中には、ダイエットに関する情報があふれており、その中には根拠もない情報が当たり前のように発信されていることも・・・。
体重さえ減ればそれでいい、と思ってしまうかもしれませんが、その考えでは必ず後悔します。
そこでこの記事では、ネットやSNSでよく見かける「ダイエットに関するウソ」と、中高生のダイエットで大切なことについて紹介していきます。


 

※この記事はNCCA認定フィジカルトレーニングコーチ監修のもと作成しています。

そもそも「痩せる」ってどういうこと?

そもそも「痩せる」ってどういうことでしょうか?
「体重が少なければいい」と思いがちですが、それはちょっと違います。
通常、肥満の基準は体重ではなく体脂肪率で判断されます。体に占める脂肪の割合ですね。
例えば、同じ身長で同じ体重でも、筋肉が多くて体脂肪率20%の人と脂肪が多くて体脂肪率35%の人とでは、見た目が大きく異なります。

体脂肪率による見た目の違い

「体重が減ればいい」ことを痩せるとするのであれば、1日1食といった、極端な食事制限で体重は減ります。摂取カロリーが大きく減るので当然ですね。
でもそれは、筋肉と水分が落ちただけで、体脂肪は残ったまま。体重は平均より少ないまたは平均ぐらいなのに、体脂肪が多い状態をスキニーファットといいますが、まさしくこの状態です。細ければいいと思いがちですが、やつれた姿にはなりたくないですよね?
よくネット上で美容体重とかシンデレラ体重という言葉を耳にしますが、真に受けないようにしてください。
体重は平均以下なのに、足が太い気がする・・・と悩んでいる人に必要なのは体重を減らすことではありません。
イラストでもわかるように、体重ではなく見た目が引き締まっているかどうかが大切です。すらっとした体型になりたいのであれば、きちんと食べて運動する習慣を身につけることが一番の近道なのです。
また、食べないダイエットを続けていると、筋肉が落ち、基礎代謝がどんどん減っていくため、量を食べていなくても太ってしまう体になってしまいます。それはちょっと避けたいですよね??

理想的な「痩せる」は、無駄な体脂肪を落とすこと。そのためには、栄養バランスのとれた食事と運動が不可欠。
特に成長期の皆さんたちは、たくさんの栄養を必要とします。将来、太りやすい体質になりたくない人は、すぐに「食べないダイエット」をやめましょう!

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減量とダイエットのちがい

ダイエットのイメージ


一般的に、減量は短期間で体重を落とすことを目的とし、ダイエットは健康や美のために体型の改善に努めることが目的とされています。

減量は、期日までに体重が減ればいいので、最後は水分すらも絞り出そうとします。よくボクサーがしているイメージですね。これは長期間行うものではなく、ボクサーの人たちだって、計量が終われば食事をきちんととります。
一方、ダイエットは、美容と健康維持のためにまずは食事や運動習慣を見直し、長期的に取り組む必要があります。本来、生活習慣を改めるところから始まるので、本来であればリバウンドしにくいはずなのです。
ところが、減量とダイエットを一緒にして、無理な食事制限やお菓子などを絶対に禁止!というルールを設けてしまうと、長続きせずにリバウンドしてしまいます。それどころか、単に筋肉を失うだけの行為となってしまいます。
格闘家でもない限り、減量は必要ありません。ましてや成長期のみなさんにとってはとてもリスクのある行為であることをお忘れなく!

こんな情報信じてない?ダイエットに関する3つのウソ

うそのダイエットs情報に注意

ネットやSNSでは様々な情報を入手することができますが、その情報すべてが正しいというわけではありません。なんの根拠もないものや誤解をまねく表現をあえて使っている記事など、ダイエットに関する情報は怪しいものが本当に多いです。好きなものを好きなだけ食べて、体重を減らしたい気持ちは分かりますが、そんな夢みたいな方法は、今のところ存在しません。もし、どうしてもダイエットが必要な場合でも、ウソの情報に騙されずに、正しいダイエットを知って、健康的に美しくダイエットしていきましょう!

ダイエットのウソ①「食べ物によって太る場所が変わる?!」

「アイスを食べると二の腕が太くなる」、「お米を食べるとおなかに脂肪がつく」なんて話を聞いたことがありませんか?
一時期は、イラストまで出回っていました。なんとなく気が付いている人もいるかもしれませんが、これらは嘘なので騙されないようにしましょう!
口に入れた食べ物が、どうやって消化・吸収・代謝されていくのか、中学校で習いましたよね??

食べ物が栄養となるまで

食べ物はすべて噛み砕かれ、食道を経て胃でドロドロになった後、十二指腸で分解されます。これが消化です。
小腸へと運ばれた食べ物はさらに分解され、小腸の内壁から栄養素が吸収されます。体内に取り込まれた栄養素は、肝臓へと運ばれ、体が利用しやすい物質に変わります。これが代謝と呼ばれ、その後心臓を通り全身へ栄養素が送り込まれます。

さて、アイス由来の糖質と白米由来の糖質。同じ物質なのに、自分はご飯の糖質だからという意思を持って、おなかに移動するでしょうか?
普通に考えると、ありえないとわかるはずです。アイス由来だろうと白米由来だろうと、糖質は糖質なのです。(厳密にいうと糖質にも種類があるので、まったく同じというわけではなりませんが)

特定の食べ物を食べたからと言って、特定の箇所だけに脂肪がつくということはあり得ません。
もし、腕に脂肪が付きやすいなと思っている人がいたら、それは単純に腕を動かす機会が少ないだけ。生活の中で、意識してその部分を動かしたり、筋トレをしたりすることで筋肉がつき、引き締まって見えるになるはずです。
逆に「特定の食材を食べると、〇〇が細くなる!」なんていうのもウソなので、信じないでくださいね。

ダイエットのウソ②「〇〇するだけ」はウソ!

「〇〇だけで痩せる」というキャッチコピー。とても魅力的ですが、ほとんどのものが「痩せる」という表現をごまかしているだけにすぎません。
本来は無駄な体脂肪を落として「痩せる」とするべきなのに、筋肉や水分などを落としたり、むくみを改善させたりすることで、一時的に痩せたように見せているだけです。どちらかというと、前述の「減量」にあたりますね。

ダイエットに効果的な食材はよく紹介されていますが、それだけ食べ続けてもあまり効果はありません。体に必要な栄養素は多ければいいというわけではなく、適量を食べることが大切なのです。特定の食材だけを食べていては、バランスのよい食事はできません。できるだけ多くの種類の食材を食べるようにすることで、栄養素のバランスが整います。主食でたんぱく質、副菜や汁物で野菜をとる、といった食事が一番の基本。そのうえで、カロリーが高い揚げ物やカロリーのわりに栄養が少ないお菓子類を減らしていきましょう。
バナナダイエット、ゆで卵ダイエットといった偏った食生活は、すぐにリバウンドしてしまいます。
大切なのは、何かを無理に我慢することではなく、減らす意識をすること。無理は長続きしないため、リバウンドにつながります。

勘違いしてしまいがちですが、特定の食べ物で即時に太るということはありませんので安心してください。
揚げ物だって、食べすぎなければ食べても問題ありません。1、2個食べたからと言って、すぐに1kg太るなんてことはないのです。
夕飯で唐揚げ4つ食べていたのを3つに減らす(その分、野菜を多く食べる。夜ではなくお昼に食べる。)、毎日の習慣だったスナック菓子を週1回にする、ハンバーガーのセットのフライドポテトをSサイズにしたり、サラダに変更したり。
このぐらいだったら、続けられそうな気がしませんか??
こういったささいな工夫でも、続けることで少しずつ効果が出てくるはずです。

痩せるサプリのイメージ

【飲むだけで痩せるサプリ??】
飲むだけで痩せるサプリも同様です。そもそも世の中には、飲むだけで痩せるサプリは存在しません。
なかには「下痢を起こして栄養不足により筋肉も減らす」、「利尿作用で水分を減らす」ことで、飲み初めに一時的に体重が減ることもありますが、体脂肪が減っているわけではありません。そしてなにより、体に良くない成分が含まれている可能性があります。特に海外製のものは、絶対に手を出さないでください。サプリはあくまで、補助として利用するものです。食事だけではどうしても不足してしまう栄養素を補う分には問題ありませんが、ひとまず「これを飲めば痩せる」とうたっている商品には注意してください。過剰摂取によって健康を害する場合もありますので、安易に手を出さないようにしましょう。サプリじゃなくても、お茶や漢方薬の場合も同様です。

消費者庁健康食品Q&A(令和元年7月)
消費者の皆様へ(健康食品の表示について)

ちなみに、SNSでよく見かけるスパッツも、履くだけで「痩せる」わけではありません。着圧効果により、むくみの予防や改善、「痩せているように見せること」はできても、体脂肪を落とす効果はありませんので、気を付けてくださいね。

ダイエットのウソ③「プチ断食」「ファスティング」では痩せない!

プチ断食、ファスティングという言葉をよく聞きますが、これらは本来、胃腸などの消化器官を休めて、体の老廃物を輩出させるデトックスが目的。固形物をとらないため、当たり前ですが体重は減ります。しかし、前文でもお伝えした通り、減ったのは水分と筋肉(多少は体の老廃物も)です。
元の食生活に戻れば、あっという間に体重も戻ります。むしろ、筋肉が減って代謝が落ちてしまう分、依然と食事量なのに太ってしまうこともあります。結局は生活習慣を改めないと意味がないのです。


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中高生のダイエットで大切な4つのこと

ダイエットに必要なこと

何度もいいますが、成長期は体がつくられていく、人生でも一番大切な時期です。成長期が終わっている大人と同じような方法では効果がでないどころか、むしろ太りやすい体質になったり、健康を害してしまったりします。
成長期のダイエットは基本的に必要はありませんが、どうしても体重や体形が気になる場合は、まずこの4つから試してください。

1日3回の食事をきちんととる

朝ごはんを抜いたり、特定の食べ物だけを食べたりせずに、適量をバランスよく食べることが大切です。ダイエットの敵と思われがちな糖質や脂質も、体にとっては重要な栄養素。極端にカットするのは間違いです。たんぱく質を中心に糖質、脂質をバランスよくとると、髪や肌の調子も整います。1食抜くぐらいなら、まずはジュースやお菓子を減らすことから始めましょう!

睡眠をとる

寝ている間に分泌される成長ホルモンには、筋肉を成長させたり中性脂肪の分解を助けたりする作用があるとされています。また、質の良い睡眠は、寝ている間のもカロリー消費にも役立ちます。寝ながらカロリーを消費してくれるなんて、うれしい限りですね。深夜までスマホを見ている人は、さっそく今日から早寝早起きの習慣を身につけましょう!

湯船につかる

湯船につかることで代謝をあげることができます。また、38℃~40℃のぬるめのお湯にゆっくりつかると睡眠の質もあがって一石二鳥です。部活で激しい運動をしている人は、42℃~43℃のやや熱めのお風呂でしっかりとマッサージをすると、筋肉痛になりにくくなりますよ。

体を動かすことを心がける

食事を意識するだけでは、筋肉は増えません。かといって、毎日数十キロ走ったり、きつい筋トレをしたりする必要もありません。運動部じゃない方は体育の授業を真剣にやってみることから始めてみましょう!他にも通学の徒歩時間を長くする、エレベーターではなく階段をつかう、家の掃除をすごく一生懸命やる、を意識してもいいですね。最近はyoutubeで、楽しく運動する動画がたくさん出ているので、自分に合う運動を探すのもおすすめです。

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以上、ネットやSNSでよく見かけるウソ情報について紹介してきました。
楽して簡単に痩せる!と言われると、ついついマネしたくなる気持ちは分かります。誰だって、きつい思いや大変な思いをしたくないですからね。
でも残念ながら今のところは、夢のような方法はありません。生活習慣の改めがダイエットの基本であり、近道なのです。
「1食置き換えダイエット」や「16時間断食ダイエット」など、次から次に新しいダイエット方法が出てきますが、その食生活を一生続けることができない限り、必ずリバウンドします!
まずは、1日3回のご飯を食べること(食べすぎはNG)、揚げ物ばかり食べすぎないこと、お菓子とジュースを食べる回数を減らすことから始めませんか?
ウソに振り回されて、ただ効果がなかっただけならいいですが、健康を失ってしまっては取り返しがつきません。信用性のない情報にだまされずに、健康的にダイエットをしましょう!
その前に、まずは本当にダイエットが必要なのかどうかも見極めるところから始めてくださいね。

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まとめ

・食べ物で太る場所は変わらない!

・「〇〇だけ」では痩せられない!

・食べないダイエットは、太りやすい体づくりの第一歩!

・体脂肪を落とすためには、食事と運動が必須!

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