小学生
2020.10.23
なぜ中学受験をするの?
中学受験を目指して勉強をがんばっているお子さまや保護者の方々は時々こう考えることがあるのではないでしょうか。「なぜ中学受験をするの?」もちろん中学受験はすべての小学6年生が通る道ではありませんし、九州では関東と違って「公立中学に進学する」という選択肢を選ぶご家庭の方が多いかもしれません。でも中学受験には、お子さまにとって無視できないほどたくさんのメリットがあります。この記事では「なぜ中学受験をするのか」「私立中高一貫校に進学するとどういうメリットがあるのか」について説明していきます。
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※このページは福岡の進学塾「エディナ」の監修のもと作成されています。
中高一貫校教育が再び注目されている理由
今年度(2020年度)から、小学生の教科書改訂を皮切りに教育改革が本格的にスタートしました。今回の教育改革の大きな柱となるのが「大学入試改革」「英語教育改革」「教育のIT化」です。かつてないほどの大きな改革が行われるなかで、お子さまの将来に不安を感じている保護者も少なくありません。
そのような状況で、早くから大学入試に向けたカリキュラムがあること、英語教育改革で重要になる外部検定試験の受験制度が整っていることなど、有利な環境をすでに備えている中高一貫校が再びクローズアップされてきています。
私立中進学の利点とは?
中学受験、私立中高一貫校進学の利点とは何でしょうか?
第一に、6年間の一環教育が行われることです。ほとんどの私立中高一貫校では、高校受験の負担がないため(進級のための認定試験などは存在します)、大学進学を前提としたカリキュラムを組んでいます。新しい教育改革に備え、中学校から大学入試に対応した学習ができるようになっています。また授業時間も公立の中学校よりもかなり多く設定されています。中高一貫校の中には高校からの生徒募集をしている学校もありますが、やはりカリキュラム消化量の差がはっきりしていて、中学から上がってきた生徒との間には大きなギャップがあるのが一般的です。
第二に、やはり一部の公立中学校で学習環境が悪化していることへの不安が挙げられます。お子さまの進学予定の中学校に対して不安を感じる方が多いのです。それに比べ、私立中学校は、一般的に生徒数に対して職員の数が多く、先生の目が子どもに行き届きやすい点や、勉強をがんばることを目標に集まった生徒が多い点で、環境が良いと言えます。
中学受験はした方が良い?
中学受験についてはさまざまな考え方がありますが、学習塾の多くは“中学受験は勉強の習慣づけ、学習意欲を向上させ、それを持続させるための手段である”と考えて指導にあたっています。子どもにいきなり「勉強しなさい」と言っても反抗するだけで、自分から勉強するようにはなりません。「受験してあの学校に入る」という目標は、勉強を始める良いきっかけになるのです。
机に向かっても勉強をする気になれないか、逆に机に向かうとやる気が出てくるか、そのどちらになるかで、今後の人生は大きく変わります。机に向かって勉強をするというのは、簡単なようで難しいことなのです。周りにはたくさんの誘惑があります。その誘惑に負けない力を、中学受験は小学生に身につけさせてくれます。
受験を通じて、学習習慣が定着すれば、中学に入ってからの勉強もスムーズに始められるはずです。また結果的に公立中学に進学し、高校受験をすることになったとしても、そこで初めて受験を経験する生徒と、中学受験をすでに経験している生徒では、大きな差があります。応用力が必要となる中学受験の勉強は、高校入試でも確実に活かすことができると言えるでしょう。
めでたく中学受験に合格したとしても、もちろん合格に浮かれて、もしくは燃え尽きてしまって、その後の学習意欲が減退してしまっては何にもなりません…。「合格したら終わり」ではなく、その後どうするかまでを、お子さまが自分でイメージできるよう、周囲の大人は意識付けをしていく必要があります。
受験をするのは、まだ小学生の子どもです。可能性がある反面、精神的・肉体的には不安定な年ごろ。本人をやる気にさせるだけでなく、保護者の的確な支えとの両方が揃って初めて受験は成功します。
中学受験・中高一貫校の利点についてのまとめ
【教育改革に対応した環境が整っている】
・中高一貫教育(大学受験を見据えたカリキュラム)
・授業時間数が多い
・充実した英語外部検定対策や留学制度
【貴重な経験ができ、応用力が身につく】
・目標を持った学習
・合格するために学習量が増える
・応用力の養成ができる
【精神的に成長する】
【秩序ある学校生活を送れる】
【設備が充実している。学校がきれい】