高校生
2022.1.19
大学入学共通テスト主要科目(国語・数学・英語)短評(2022年1月15日・16日実施分)
1月15日(土)・16日(日)に実施された大学入学共通テストの主要科目(国語、数学、英語)で実際に出題された問題をもとに、学習塾の先生が全体的な傾向を解説します。来年度の受験生は記事を参考にしながら、早めに受験対策を始めましょう。なお、各科目の詳細な分析や平均点については後日公開いたします。
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※この記事は個別指導の明光義塾 九州本部および福岡の進学塾エディナの監修のもと制作されています。
英語(リーディング)
リーディングは昨年、発音・アクセントや文法問題の単独での出題がなくなるなどの大きな変更があったため、2回目実施となる今年は大きな出題変更は見られなかった。総語数は約450語以上増加、マーク数も1つ増加したが、全体的な難易度は昨年並みと思われる。今後も読解力に加え、スピード・処理能力を問われる出題形式は継続していくと考えられる。
英語(リスニング)
初年度からの形式変更や難易度の大きな変化はなかった。読み上げ回数は第1問・第2問が2回読み、第3問~第6問は1回読みであった。各大問の配点比率や読み上げ語数も2021年度と変わらず、今年も非ネイティブの話者が含まれた。事前対策ををきちんと行っていた生徒にとっては、比較的易しい出題だったと思われる。
国語
全体を通してやや難化したと思われる。第1問の評論文と第3問の古文では、本文が2つ提示され、その相違を問う出題が新傾向として見られた。また、古文では試行問題で扱われていた対話形式(初年度だった昨年は出題はなし)が出題されたため、動揺した生徒がいたのではないかと思われる。漢字問題でも新傾向が出題された。
数学ⅠA
融合問題が出題され、内容も大幅難化! 日常生活の中で数学がどのように使われるかが共通テストのテーマの1つであるが、今回は『図形と計量』の分野から測量を題材にした問題が出題された。思考力・応用力が試される問題や新傾向に値する問題も出題された。平均得点は大幅に下がると予想される。なお、会話文形式の問題、証明問題、および日常の事象に関する問題は今後も注視する必要があるだろう。
数学ⅡB
長文化した問題の内容把握と思考力がカギ! 会話形式の問題が数多く登場した内容であった。問題解決に向けて、登場人物の生徒たちがどのような思考経路をたどりながら議論を進めていっているのかを的確に把握する能力が問われている。日常の事象をテーマにした問題が今回は『数列』の問題として出題された。応用力・思考力を問う問題は今後のトレンドになっていくことは間違いないであろう。
おしらせ
教育・受験情報V-netでは後日、大学入学共通テストの各科目を徹底分析し、新受験生に向けてご紹介する予定です。ご期待ください。
※この記事は個別指導の明光義塾 九州本部および福岡の進学塾エディナの監修のもと制作されています。