高校生
2021.4.6
大学入学共通テスト:英語(リーディング・リスニング)(2021年1月実施分)平均点と短評~塾の先生が分析
2021年1月に実施された大学入学共通テストの英語(リーディング・リスニング)の結果を塾の先生が分析。センター試験との違いは? 来年はどうなる? など、今年の結果から見えてくるポイントをご紹介します。新受験生は来年の受験に備えて確認しておきましょう。
※この記事は「個別指導の明光義塾」九州本部および福岡の学習塾「エディナ」の監修のもと作成しています。
大問構成と配点
大問構成と配点【リーディング】 | |||
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大問 | 出題分野 | 配点 | |
1 | A | ショートメールの 読み取り |
10 |
B | WEBサイトの 読み取り |
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2 | A | データとコメント の読み取り |
20 |
B | 電子メールの 読み取り |
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3 | A | WEBサイトの 読み取り |
15 |
B | 通信文の 読み取り |
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4 | 電子メールの 読み取り |
16 | |
5 | レポート文の 読み取り |
15 | |
6 | A | 説明的文章の 読み取り |
24 |
B | 説明的文章の 読み取り |
短評
国際的な英語の実力をつけるためには高1レベル程度の「文法力」に加え、多種多様な文章・題材を読めるようになるための練習が必須です。
今年の出題をみると、まずスマホから入り、ネット経由で広告や記事を読み,さらに意見の交流やメール、Q&Aやプレゼンテーションを行うという流れで、高校生に「日頃から、もっと英語のサイトを見ようよ」と呼びかけている印象を受けます。
同時に、全国の国公立大学宛てに「もうそろそろ、和訳=母語への翻訳で『英語力』を測るような二次試験はやめようよ!」と呼びかけているようにも感じられました。
今年の共通テストの問題は、日本以外の国でも英語力判定試験として使えます。これは史上初の画期的な出来事です。
そのような試験で測定される英語力こそ、本来の国際的な英語力だと胸を張って示せるような人材が全国に、そして九州にも数多く育つことを祈ります。
平均点
日程 | 教科名 | 科目名 | 受験者数 | 平均点 | 前年平均点 (センター試験) |
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本試験1月16日 | 外国語(100点) | 英語(リーディング) | 476,174 | 58.80 | 58.15 |
外国語(100点) | 英語(リスニング) | 474,484 | 56.16 | 51.56 | |
第2日程1月30日 | 外国語(100点) | 英語(リーディング) | 1,693 | 56.68 | 58.15 |
外国語(100点) | 英語(リスニング) | 1,682 | 55.01 | 51.56 |
(注1)第2日程(2021年1月30日・31日実施)は追試験および再試験を含む。
【出典】独立行政法人大学入試センター 「令和3年度大学入学共通テスト実施結果の概要」
※この記事は「個別指導の明光義塾」九州本部および福岡の学習塾「エディナ」の監修のもと作成しています。