自由研究
2021.6.14
【自由研究おすすめテーマ】体が硬い小学生必見★夏休み前屈チャレンジ!|小学校高学年向け
体育の準備体操で前屈をする際に、つま先に手が届かずに切ない思いをしている子どもにぴったりの自由研究テーマを紹介します。夏休みの5週間でどのぐらい体が柔らかくなれるのか、自分たち自身で実験してもらうのはいかがでしょうか?自由研究もできて、体も柔らかくなれる一石二鳥のテーマです!この記事では、前屈が得意になるための5つのストレッチを紹介。今、床に手がつかない保護者の方も一緒に、夏休みの間に、どのぐらい体が柔らかくなるかチャレンジしてみましょう!
※この記事は、NCCA認定フィジカルトレーニングコーチ監修のもと作成しています。
体が柔らかい5つのメリット
体が柔らかいといいことがたくさん!実は、「体が柔らかい」=「前屈で床に手がつくこと」というわけではありませんが、一つの条件ではあります。まずは夏休み中に前屈をクリアし、さらに体の柔らかさを追求していきましょう!
①運動能力・持久力アップ
体が柔らかいと、体中が動かしやすくなります。もう少し先まで腕を伸ばしたり、あと一歩先に足を踏み出すことができたり・・・その「あと少し」が可能となります。
また、体を効果的に動かすことができるので、疲れにくい体になるメリットも!
②ケガをしにくくなる!
体の筋肉や関節をうまく動かせるようになり、とっさの動きにも体が反応することで、ケガの予防につながります。転んだ時や、運動で誰かとぶつかったときなどもうまく受け身をとれるようになります。普段、スポーツをしている人にとってはとても大切なことですね!
③正しい姿勢が身につきやすくなる
体が硬いということは筋肉が緊張しているということ。前屈ができるようになるストレッチを続けることで、姿勢を維持する筋肉の緊張をほぐすことができます。
④風邪をひきにくくなる
体が柔らかいと血液の流れがよくなり、体全体が元気に!風邪に勝つための力が身につくんですね!
⑤体育の時間が嫌じゃなくなる
体育の準備運動の時間で、自分だけ前屈で地面に手がつかない・・・なんて思いをしたお子様も多いはず。
筆者はありました(笑)誰も気にしてないとはいえ、なんだか嫌な時間だったことを覚えています。ちょっとしたことですが、地面に手がつくようになるだけで、体育の授業が苦じゃなくなります。また先ほども書いた通り、体が柔らかくなると運動能力もアップするので、むしろ体育が好きになるかもしれませんね!
前屈の測定方法
まずは測定方法の確認をしていきましょう!
体力測定では、座って測定をしますが、今回は家で毎日測定するので、簡単な「立位体前屈」がオススメです。
立位体前屈ではかる方法
まずは床に手をつくことを目標にするので、台などには乗らず、普通に前屈をすればOK。指先が床につくと0cmとなり、基準点となります。基準点に届かない場合は、床までの距離をcmで書きます。もっと深く前屈ができるようになりたい人は、低めの台や椅子に乗って、測定して何センチ下に行ったかをcmで書きます。
手伝ってもらえる人がいれば、その都度メジャーや定規などで計ってもらいましょう。
一人で行う場合は、壁などに定規を置いたり、紙に基準点から上に25cm程度、下に10㎝程度まで(自分に合わせてOK)、1cm間隔で線を引いたものを壁に貼っておくと、お子さま一人でも計測しやすいです。
こちらの「定規代わりになるシート」も用意していますので、PDFをダウンロードし、印刷して使ってみてください。
測定する際の注意点
ひざはまっすぐ、反動をつけないように
前屈が苦手な人にとって、計測するだけでも大変ですよね。少しでもいい数字を残したい気持ちはわかりますが、ひざを曲げたり、反動をつけないように!!本来の目的は、体を柔らかくすること。正しい姿勢で、ゆっくりと測定しましょう!
台に乗るときは安定したものを選ぶ
床に手がつく人は、低めの台やイスに乗ってはかります。この時、ケガをしないよう、台はしっかりと安定しているものを選んでください。キャスター付きのイスは、危ないので絶対に使わないでください。
測定するタイミング
できるだけ、毎日同じ時間帯に計るほうが、計りそびれがありません。
初日はストレッチ前、最終日はストレッチ後に測定をし、他の日は1日のうちで、ストレッチをする前に測定するのか、ストレッチ後に測定するのかを統一しておきましょう。
前屈で床に手がつくようになるストレッチ
毎日、ただ測定するだけではいい結果は残せません。毎日コツコツとストレッチをしていくことが大切です。ここでは、前屈を成功に導くストレッチを紹介していきます。
全部行っても10分程度なので、毎日やりましょう!少しずつ効果が見えてきますよ!
ストレッチ①(準備運動)
まずは、前屈に必要な筋肉をほぐしていきます。
1)片ひざを立てて、座ります。
2)その状態で、頭を前に傾け、この姿勢を60秒ほど続けます。
4)最後に立ち上がり、ひざ裏の伸ばすように、ひざの上から軽く押して終了!
ストレッチ②
1)仰向けの状態で、手を真横に伸ばす。
2)肩を床につけたまま、左足を右側へ倒す。右手で左のひざを軽くおさえて30秒キープ
【左右交互に3回ずつ】
ストレッチ③
1)左足を持ち上げ、つま先を両手で持つ
2) その状態のまま右足を持って20秒キープ
【左右交互に3回ずつ】
ストレッチ④
1)脚をクロスしてリラックスして立つ
2)息を吸って吐きながら、かかとが浮かないように注意して上体を前に倒す
3)脚の裏側が伸び、指先が床についたら30秒キープ。
※指先が床につかない人はギリギリのとこでキープしよう
【左右の足を入れかえて3回ずつ】
ストレッチ⑤
1)両脚を揃えて軽く曲げ、つま先の下に指を入れて軽くつま先で踏む
2)ゆっくりお尻を突き上げるようにひざを伸ばし、太ももの裏が伸びたら1の姿勢に戻る。これを10~20回繰り返す。
※膝は伸ばしきらなくてもOK!痛くなる前ぐらいでストップしよう
ストレッチは無理しないことがコツ
痛い方が効きそう・・・と思って、痛みを我慢しながらストレッチをしてしまう人もいますが、それはやめましょう!人は痛みを感じると、筋肉がこわばってしまいます。せっかく筋肉をほぐすためのストレッチなのに、逆効果になってしまいます。無理をせずに、痛気持ちいいぐらいで止めておくのがベストです。
自由研究でまとめるポイント
前屈ができるようになりました!で終わっては、自由研究としては未完成。下記のポイントを中心にまとめてみましょう。紙に自由にまとめてもいいですし、どうしてもまとめるのが苦手な場合は、ページ下部より専用テンプレートをダウンロードして使ってください!
目標を決める
まずは1回目の測定をして今の状態を確認しましょう。そして、この期間中でどのぐらい前屈ができるようになりたいのか、数字の目標を決めましょう!
人にもよりますが、ストレッチを毎日続ければ1ヵ月でも5~10cm程度は深く前屈ができるようになります!
前屈チャレンジをしようと思ったきっかけ
なぜこのチャレンジをしようと思ったのかも大事なポイント。自分の体を柔らかくすることで、ケガをしない体を作りたいと思ったのか、クラブ活動などでもっと活躍したいと思ったからなのか、なんでもOKです。自分の想いを書きましょう!
過程が大事。ストレッチと測定は毎日、週1で撮影もしよう!
結果はもちろんですが、この自由研究で大切なのは、毎日ストレッチと測定を行えたかどうか。週に1回でいいので、写真を撮っておくと、効果が目に見えるので、途中であきらめにくくなります。
もし、ストレッチや測定ができなかった時は、正直に記入しましょうね。
最初の方は、なかなか結果が目に見えて出てこないかもしれませんが、続けていくうちに必ず効果がでてきます。あきらめずに、最後まで続けるよう、お子さまを励ましてあげてください。
気になる結果は?
いよいよ最終日。どのぐらい効果があったでしょうか?確実に、初日よりもいい数字になっているはずなので、もし目標まで到達しなくても、残念がる必要はありません。5週間続けたこと、そしてこれからも続けていくことが大切です。残念ながら思うような結果が出なかった場合でも、継続してストレッチをすることで、必ず目標達成することができます!
体が柔らかくなったことで、自分に起きた変化
短期間にはなるので、大きな変化は難しいかもしれません。しかし5週間もの間、毎日ストレッチを続けているので、何かしらの変化はあるはずです。早寝早起きが苦痛じゃなくなった、姿勢が良くなった気がする・・・なんでもいいので、期間中に感じた変化を書いてみましょう。
今後の目標を決めて、ストレッチは継続しよう
目標達成できなかった人はもちろん、目標達成した人も、ストレッチはぜひ続けていってください。小学生の頃、筆者も体が硬かったので、手が床につくように毎日お風呂でマッサージをしたり、体操をしたりしていました。一時は手が床につくようになりましたが、そこで安心してしまい、パタッと体操をやめたところ、また手がつかなくなってしまいました…笑
年齢があがるほど、体の柔らかさなは低下するといわれています。油断せずに、毎日のストレッチは欠かせずに続けてくださいね!
自由研究シート
下記よりPDFをダウンロードして無料でご利用いただけます。ご家庭のプリンターやコンビニのネットプリントで印刷可能です。自由研究のまとめにぜひご活用ください。
【記入例】
以上、5週間前屈チャレンジの方法を紹介してきました。
本来は3ヵ月程度続けるとで、体全体の柔軟性がアップするといわれています。今回は前屈にテーマを絞っていますが、体が柔らかいといいこともたくさんありますので、ぜひ継続してほしいです!
体の柔軟性に自信がない保護者の方も一緒に挑戦してみてくださいね!