自由研究
2021.7.2
【自由研究おすすめテーマ】1日でできる!「さそり座」の模型を作ろう!|小学校高学年向け
7月に入り、いよいよ夏本番を迎えます! 楽しい夏休みはもうすぐそこですね!
さて、毎年夏休みに頭を悩ませる人が多い学校の宿題といえば「自由研究」です。どんな研究をするのか、テーマを探すところから始まり、題材によっては毎日観察して記録をつけなければならなかったりと、以外と時間や手間がかかるものです。この記事では、さまざまな分野からおすすめの自由研究のテーマと研究を仕上げるためのツールをご紹介します。お子さまの興味がありそうなテーマを選んで、保護者の皆さんもぜひ一緒に取り組んでみましょう。お子さまの夏の思い出にもなりますよ。
自由研究のテーマは鉄板の「星」がおすすめ! まずは星空を見上げてみよう!!
夏の星座といえば「はくちょう座」や「わし座」「こと座」などたくさんありますが、今回は「さそり座」に注目してみましょう。さそり座は、日本では南の空の低い位置に見えるため、高い建物や山などがある場所では隠れて見えないこともありますが、ひと際赤く輝く、さそり座の心臓「アンタレス(1等星)」が目印になります。7月下旬から8月にかけて、22時ころに南の空の低い位置を見るとすぐに見つかるでしょう。
この「アンタレス」をはさんで2等星と3等星が大きなS字を描き、さそりの胴体と針を持つ尾を表わしています。
さそり座の立体模型の作り方
今回ご紹介する自由研究では、この「さそり座」の模型を作り、さそりの形を構成する星の位置や、それぞれの距離、地球以外の方向から見た時の見え方などを考察します。編集部で実際に制作した模型は上の写真の通り。それでは順に作り方を説明していきましょう。
まずは模型づくりに必要な材料と道具を揃えましょう
【準備するもの】
●制作用紙A・制作用紙B・制作用紙C・観察用紙(すべてA4サイズ)
この記事の下部からダウンロードしたPDFを家庭用のプリンタなどで印刷しておきます
●段ボール(もしくは発砲スチロールの板)2枚(各18cm×22cm )
●厚紙1枚(A4ぐらいのサイズ)
●竹串(15cm以上のもの)11本
●ビーズ(5mm程度の白いもの10個、8mm程度のオレンジ色のもの1個)
【準備する道具】
●はさみ ●カッター ●ニッパー ●カッターマット ●千枚通しやキリ
●カッターマット ●定規 ●鉛筆 ●黒の油性マーカー ●のり
●木工用ボンド ●両面テープ
ステップ1 台座を作ろう
カッターで18cm×22cmに切った段ボール2枚を両面テープで貼り合わせる。その上に「制作用紙A」を切り取り、のりで貼ります。
ステップ2 穴を開けよう!
キリや千枚通しを使って❶~⓫の穴を開けます。台座に対してなるべく垂直になるようにしてください。斜めになっていると、支柱が傾いてしまいます。
ステップ3 背板をつけよう
厚紙に「制作用紙B」を貼り、キリトリ線で切り取ります。谷折りのところは内側に折って型をつけておきます。両面テープをつけて、背板の底を台座の裏に折り込むように固定します。
ステップ4 星を作ろう
竹串を右図の❶のラインに合わせて、鉛筆で印をつけ、ニッパーやカッターで切ります。切ったら、黒のマーカーで竹串を黒く塗りましょう。
竹串のとがった方にボンドを少しつけて、ビーズの穴に刺します。穴から竹串が飛び出してしまう時は、飛び出さない位置でボンドを固定します。ステップ2で開けた台座の❶の穴に垂直になるように立てます。抜けないようにしっかりと底まで刺しましょう。グラグラするようであれば、穴にボンドを入れて垂直に固定して乾燥させてください。
同じ要領で❷~⓫の星を作って台座に立てていきましょう。
❺は、さそり座で一番明るく光る星「アンタレス」です。オレンジ色の大きなビーズを使うと、より雰囲気が出ます。
夏の星座「さそり座」の模型が完成! 星の大小や位置関係を確認してみましょう
模型の正面に立ち、2mぐらい離れて見ると、夜空で見た「さそり座」と同じ形に見えるはずです。しかし、少し視点を変えてみると、たちまち「さそり」の形は姿を変えてしまいます。地球から見た夜空では平面に見える星たちも、実際には距離や大きさがバラバラだということがわかりますね。今回は星をビーズで表現しましたが、蓄光素材やスパンコール、LED電球などで作っても楽しいですよ。創造力を働かせて、ぜひオリジナルの模型を作ってみましょう。
せっかくの夏休み。天体観測のおすすめスポットに出かけてみては?
九州の天体観測のおすすめスポットを以下のサイトで調べることができます。コロナ禍ではありますが、せっかくの夏休みですから、感染対策に十分配慮しながら、家族で天体観測に出かけてみてはいかがでしょうか? ちなみに、さそり座は天の川の濃い部分に位置しているため、周囲には文字通り星の数ほどの青雲や星団を観察することができます。ぜひ一緒に観察してみましょう。
九州の天体観測はここで!星空がきれいに見えるスポット10点【2020最新】
https://www.jalan.net/news/article/473431/
自由研究キット(工作用シート・観察シート)
下記よりPDFをダウンロードして無料でご利用いただけます。ご家庭のプリンタやコンビニのネットプリントで印刷可能です。印刷してから工作に取りかかりましょう。