中学生
2021.3.13
【沖縄県/英語】2021年度公立高校入試”速報”~塾の先生が分析~
2021年3月3日(水)・4日(木)に実施された沖縄県公立高校入試(2021年度)の出題内容に関する分析を速報でお知らせします。より詳細な分析は追って公開します。なお、記載の内容は、福岡の学習塾エディナおよび個別指導の明光義塾 九州本部が調査・分析・監修をしています。新受験生にとって有益な情報です。ぜひ確認しておきましょう。
大問構成と配点
ここでは過去2年間の入試と比較しながら、大問構成と配点について見ていきましょう。
出題傾向に特に変化はない
大問ごとの形式では大問3のリスニングで例年、表の完成の形があったが、今年は会話文形式になっていた。それ以外に大きな変化はなし。設問数は大問3で設問数が減ったが、大問10で増え、全体で42問は変わらず。全体的に問題の内容に大きな変化は見られなかった。
大問別出題傾向
大問1 リスニング(図の読み取り)
設問数3問、配点3点。昨年と比べ同レベル。
大問2 リスニング(会話文の応答)
設問数3問、配点3点。昨年と比べ同レベル。
大問3 リスニング(会話文)
設問数3問、配点4点。昨年と比べ同レベル。
2020年度入試では会話を聞いて表を完成させる問題が出題されたが、今年度は会話を聞いて答える問題に変更になった。
問1・問2は会話に対する質問の答えを選ぶ問題。問3は会話の流れに合うように絵を並べ替える問題。問題形式が変わり、設問数が4問から3問に変わったが、大問3での配点4点は変わらず。落ち着いて解けばできる問題だった。
大問4 会話文(適語補充)
設問数3問、配点3点。昨年と比べ同レベル。
大問5 会話形式(語形変化)
設問数4問、配点8点。昨年と比べ同レベル。
比較・最上級、現在完了は3年連続出題されている。
大問6 会話形式(整序)
設問数3問、配点6点。昨年と比べ同レベル。
受動態、Howを使った疑問文が2年連続出題されている。
大問7 会話表現
設問数3問、配点3点。昨年と比べ同レベル。
大問8 長文読解(会話表現)
設問数4問、配点4点。昨年と比べ同レベル。
会話文中の( )を埋める問題がなくなったが、資料(パンフレット)をよく見ればわかる問題。
大問9 長文読解(会話文)
設問数6問、配点6点。昨年と比べ易化。
2年連続で「様子」を4つのイラストから選ぶ問題が出題されている。またitが指す内容を選ぶ問題も2年連続で出題。look forward to~の熟語を知らなければ難しいが、記述ではなく選択で難易度としては易しい。
大問10 長文読解(発表文)
設問数7問、配点10点、昨年と比べ難化。
昨年から説明文が発表文に変わり、今年も発表文。下線部が指す内容を選ぶ問題数が増えたが、形式は変わらず。発表の流れを整理したカードを並べ替える問題は昨年同様頻出。難易度はそう高くないが、沖縄の英語全体の中では一番難しい。
大問11 英作文
設問数3問、配点10点。昨年と比べ易化。
問1は例年通り、紹介する英文2文(主語・動詞を含むこと)。問2は先生に質問する英文を2文と少し変わったが、難易度は高くない。問3はすすめたいツアーを1つ選んで理由を書く英作文。これも少し変わったが難易度は高くない。
講評
全体的なレベルは昨年と変わっておらず、難易度は高くなかった。前半は不定詞・動名詞・受動態・比較・現在完了・分詞と基本的な文法問題が多く、文法をきちんと整理しておけばなんなく解けた。また日本と外国の文化の違いに関するテーマの文章がよく出ているので、来年の受験生はそういった内容の文章問題にたくさん触れておくことが重要だ。
※このページに記載の情報は福岡の学習塾エディナおよび個別指導の明光義塾 九州本部の分析をもとに作成されています。