中学生
2021.3.16
【福岡県/社会】2021年度公立高校入試”速報”~塾の先生が分析~
2021年3月10日(水)に実施された福岡県公立高校入試(2021年度)の出題内容に関する分析を速報でお知らせします。より詳細な分析は追って公開します。なお、記載の内容は、福岡の学習塾エディナおよび個別指導の明光義塾 九州本部が調査・分析・監修をしています。新受験生にとって有益な情報です。ぜひ確認しておきましょう。
大問構成と配点
ここでは過去2年間の入試と比較しながら、大問構成と配点について見ていきましょう。
出題範囲変更
出題傾向は大きく変更されていないが、論述問題の量が昨年よりも少なくなっている。また、設問数の合計は昨年、一昨年よりも増加している。資料については昨年よりも数が減り、読み取る量は減っている。
大問別出題傾向
大問1 歴史(古代~現代)
設問数6問、配点13点。昨年と比べ易化。
資料を読み取り答える問題が減少。記号選択問題も比較的暗記から正解できるものが多く全体的に易化している。論述問題も頻出問題だった。
大問2 歴史(近代)
設問数4問、配点7点。昨年と比べ易化。
昨年は出題されている問題が2問とも論述問題だったが、今年は記号選択問題が3問あり、答えやすい問題になっている。また、読み取る資料についても比較的わかりやすい資料のため、それほど時間がかかることなく正解することができる。
大問3 世界地理
設問数7問、配点10点。昨年と比べ易化。
昨年度に比べ、資料の数が大きく減っている。また会話文もなくなっているため、解答時間はそれほどかからない問題だった。歴史同様に暗記で解答可能な問題が多く、思考力を問うような問題は問4、問5の論述問題だけだった。
大問4 日本地理
設問数7問、配点10点。昨年と比べ易化。
資料の数は昨年と同様に多く出題された。問題形式では、論述問題の分量が減っており、問われている内容も頻出のものであるため、少し易化している。一方で、問4は複数の都道府県の特徴を把握できていないと正解することは難しい問題だった。
大問5 公民
配点8点、配点14点。昨年と比べ同レベル。
論述問題では衆議院についてや株式会社の仕組みやクレジットカードについてなど広範囲ではあるが、頻出問題であるため、日常的に記述対策をしていれば正解できるものだった。
大問6 公民
設問数4問、配点6点。昨年と比べ同レベル。
資料の数は昨年と同じだが、会話形式の空欄に適する文を埋める問題になっている。どの問題も資料を正しく読み取り内容を論述することで正解できる問題であるため、知識よりも読み取る力と表現する力が重要だった。
講評
昨年度よりも全体を通して易化している。ここ数年間で増加傾向にあった論述式問題が減り、内容についても定番の問題が多く出題されたため、論述問題の練習をしている生徒には解きやすい問題だった。歴史・地理ともに記号選択問題も資料などを見ることなく、暗記で解答可能なものが中心だった。
※このページに記載の情報は福岡の学習塾エディナおよび個別指導の明光義塾 九州本部の分析をもとに作成されています。