【熊本県/数学】2021年度公立高校入試”速報”～塾の先生が分析～

大問構成と配点

ここでは過去2年間の入試と比較しながら、大問構成と配点について見ていきましょう。

出題傾向

出題傾向は特に変化なし。設問数が2問減少しているが、各大問ごとの配点は変更なし。

大問別出題傾向

大問1　計算問題

設問数6問、配点10点。昨年と比べ同レベル。
形式、レベルともに昨年と変わりなし。

大問2　小問集合

設問数9問、配点16点。昨年と比べ易化。
AB共通問題が4問、AB別問題が5問と、設問数は昨年と変わらなかった。昨年の「関数の選択問題」が「変化の割合の応用問題」に変更された。(5)以降がAB別問題になっており、(7)が一次関数の問題で、昨年のダイヤグラムから使用料に関する問題になって、やや易化している。

大問3　資料の活用

設問数3問、配点6点。昨年と比べやや難化。
昨年より設問数が1問減少。今年は選択問題が1問含まれているが、説明をする記述問題が増えた。計算問題も難しくなっているので、大問3全体で見るとやや難化している。

大問4　空間図形

設問数3問、配点6点。昨年と比べ同レベル。
設問数が1問減少。三平方の定理の問題が相似比の問題に変更された。最終問題が相似の応用問題になっており、例年通りの難問だった。

大問5　関数

設問数4問、配点6点。昨年と比べ難化。
例年通り、1次関数と関数y=ax²の融合問題である。設問数が今年は1問増えており、比を利用して解く問題で難問だった。最終問題は昨年と同じ面積比の問題でこちらも難問だった。

大問6　平面図形

設問数2問、配点6点。昨年と比べ同レベル。
例年通り、平面図形の問題で、設問数が1問減少しているため、相似の証明問題の得点が3点から4点に増加。その分易化している。しかし最終問題では、昨年の説明問題が比を利用して長さの比を求める問題で難化している。

講評

昨年と比べると設問数が2問減少した。大問4以降の最終問題は例年通り難問である。基本から標準の問題でミスをせずに確実に点数をとることが重要となる。上位校を目指すには、図形の問題での得点が必要となる。