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2021.1.6

Vnet編集部

【宮崎県/理科】公立高校入試傾向解説(2021年度入試用)

このページでは、2021年度の宮崎県公立高校入試に向け、理科の傾向と対策についてまとめています。学習塾の監修による確かなデータと分析をもとにまとめられているので、2021年度入試を受験する生徒は要チェックです。

 

※この記事は「個別指導の明光義塾」九州本部および福岡の学習塾「エディナ」の監修のもと作成しています。

2021年度入試の出題範囲について

2021年度宮崎県公立高校一般入試の理科の出題範囲は中学校第2学年までの全内容と、中学校第3学年の教科書「啓林館 未来へひろがるサイエンス3」の241ページまでの内容となっています。つまり、教科書の最後の単元が入試に出ないということになるのですが、この単元は今までほとんど入試に出たことがない上、「天体」までは普通に出題されますので、入試には大きな影響はなくほぼ例年通りと言えそうです。過去問題や類似問題でしっかりと仕上げましょう。

平均点の推移について

まずは平均点の推移を過去5年間で見ていきます。
2017年度に62.8点にまで上昇した後、緩やかに下降していましたが、2020年度は過去5年では最も低い54.1点にまで下がりました。徐々に難化傾向にあります。

問題構成と配点について

続いて問題構成と配点です。
生物、地学、物理、化学の4分野から大問が2つずつ出題されます。配点はいずれも25点と、偏りなく全範囲から出題されています。しかし平均点となると生物分野のように平均点が高いものもあれば、化学分野のように得点率が50%を下回るものもあり、分野によってさまざまです。ただし、5科目の中では、理科は比較的得点率の高い科目と言えます。近年は地学および化学分野で難化傾向が見られますので注意が必要です。

問題構成の分析

選択問題、計算、語句・化学式、文章記述、作図の5つの問題形式に割り振られた配点を、過去5年間で見てみましょう。一目瞭然ですが選択問題が増えています。2020年度の入試では100点満点中、実に52点が選択問題です。逆に計算問題、文章記述問題が減りました。計算や文章記述の問題が減って選択問題が増えるのですから、一般的には「易しくなっている」という印象を持ちそうですが、平均点を見ると、2019年度は60.2点、2020年度は54.1点と6点も下がっています。これは難易度の高い、複雑な選択問題が増えたことに原因がありますので注意が必要です。

理科の4つのポイント

以上を踏まえて、理科の4つのポイントをお伝えします。

①4分野から均等に出題される

生物、化学、物理、地学、どれも均等に25点ずつ出題されます。

②記号選択問題が非常に多い

なんと半分以上となる52点分も出題されています。

③選択問題のバリエーションが豊富

記号の選択問題が多いということは易しいの?いいえ、そんなことはありません。選択問題のバリエーションが豊富で難しくなっているため、平均点は逆に下がっています。

④計算問題や文章記述問題に難問あり

計算や記述問題で、たまに難問が登場します。このような問題に出くわすと焦ってしまいがちですが、後回しにして構いませんので、確実に解ける問題を優先して解くようにしましょう。難問はみんなにとっても難問です。得点率の低い問題では差がつくことはありません。

このようにあらゆる分野からさまざまな形式で出題されるため、正確な知識と思考力、判断力を問われる難しい入試になっていることを理解しておきましょう。一夜漬けやうろ覚えの状態では決して良い点数は取れないと思ってください。

今後の勉強法について

用語の暗記は必須です

グラフ・表の問題を練習しましょう

どの分野にも必ずグラフや表を使った問題が出題されます。よく出るものはパターンごと暗記してしまいましょう。

公式を使う計算問題はパターンを丸暗記

計算問題は基本的な公式を使うものばかりが出題されています。必ず公式を覚えてほしいのですが、覚える時には、必ずその公式が何を導き出そうとしているものなのか、必ずその主旨や経緯を理解するようにしましょう。複雑な計算問題が出ることもありますが、後回しで構いません。難しい問題はみんなが同じように感じています。確実に得点できる問題を優先して取り組むようにしてください。

出題パターン別の練習

理科の問題には決まったパターンがあります。全部で約90パターンです。1日数パターンを確実に覚えてけば、まだ入試には間に合います。

テストでの実践項目について

空欄を作らない

設問と選択肢はよく読む

穴埋め、並べ替え、計算結果は見直しの時間で再度チェックしましょう。

問われていることに正確に答える

「名称」「化学式」「番号」「記号」「単位」などに注意をしましょう。

集中力を切らさず、ケアレスミスに注意して最後まで全力で取り組むようにしてください。

※この記事は「個別指導の明光義塾」および福岡の学習塾「エディナ」の調査・分析と監修のもとで書かれています。

 

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