中学生
2021.1.6
【宮崎県/国語】公立高校入試傾向解説(2021年度入試用)
このページでは、2021年度の宮崎県公立高校入試に向け、国語の傾向と対策についてまとめています。学習塾の監修による確かなデータと分析をもとにまとめられているので、2021年度入試を受験する生徒は要チェックです。
※この記事は「個別指導の明光義塾」九州本部および福岡の学習塾「エディナ」の監修のもと作成しています。
2021年度入試の出題範囲について
2021年度宮崎県公立高校一般入試の国語は、次の通り出題範囲が変更されています。
中1・中2の内容に加え、中3の教科書では東京書籍版「新編 新しい国語3」の209ページまで、光村図書版「国語3」では196ページまでが、今年度の試験範囲となります。ただし、古典や新傾向問題にかかわるような単元が削除されるわけではないため、入試の難易度や傾向がこれによって大きく変化することはないと言えます。国語の問題はしっかりした基礎力が試されます。過去問や類似問題に積極的に取り組んで、完成に近づけましょう。
平均点の推移について
過去5年で大きな変動はなく、毎年6割前後の平均点で推移しています。出題傾向はこの数年で徐々に変わってきていますが、もし2021年度入試で何らかの変更があったとしても、慌てずに落ち着いて問題に取り組むようにしてください。特に宮崎県の入試の国語は得点率の高いものと低いものの差が激しいため、簡単な問題で点を落とさないことを意識しながら解いていきましょう。
問題構成と配点について
続いて問題構成と配点です。2020年度は前年から変化はなく、大問4題での構成でした。前年との得点率を比較すると、全体の得点率が4%しか変わらないのに対して、大問1、2は8%以上、大問4は5%の得点率低下となっています。また大問3は3%しか得点率が上昇していません。特に現代文は大きく得点率が下がっていて、記述問題に関しては2割から4割の正答率ばかりでした。2021年度入試も確実にこのような記述問題が出題されるでしょう。
今後の勉強法について
今後の勉強法について、大きく3点、皆さんに意識してほしいことがあります。
読解について
宮崎の公立入試の過去問を解く場合は、ここ2~3年のものしか新しい傾向の問題に対応ができません。九州の他の県の公立入試問題は、熊本同様に記述が増加し、文章も新しい時代に対応していますので、積極的に他県の入試問題も解くようにしましょう。また、文章の構成や資料からその部分を抜き出した理由など、解答の基本となってくる要素は解説まで熟読してください。
古典について
解くだけでは、古典の独特な表現に慣れるまでに時間がかかります。過去問集などの解答には必ず現代語訳が付いていますので、解き終えた後に必ず読んでおきましょう。解いている時にわからなかった言葉や表現はメモを取って、後で教科書や参考書を見たり、先生に聞くなどして解決しておくことが大切です。
記述について
2021年度入試の国語でも得点を大きく分けるのは記述の質です。条件を正しく守って、記述のポイントを押さえながら順を追って説明するようにしましょう。どのような記述問題も、この基礎が守れていないことには得点につながりません。必ず学校や塾の先生に添削をしてもらって、論理的な記述ができているか確認をしてもらってください。
テストでの実践項目について
最後にテストを受ける上での実践項目です。
時間配分について
入試では計50分の時間が与えられますが時間がかかるのは基本的に長文の記述問題です。各大問を10分ずつで解くように意識し、記述問題で苦戦しそうなら時間を使いすぎず、確実に得点できる問題を最優先で解くことが大切です。あせらずに最後まで問題を終わらせて、残り時間で後回しにした問題をじっくり解き進めていきましょう。
記述問題について
記述問題を解く際には、条件に正しく沿っているか、文末が設問にあっているか、この2点だけは絶対にケアレスミスのないように確認をしましょう。「なぜですか?」と聞かれているのに「~だから」と答えていない答案は、当然減点になってしまいます。記述問題の難易度が上がっている中で、その場でできるケアレスミス対策としては、文末の確認が最重要です。解き始める前に確認して、焦らずに解答できるようにしましょう。
国語はすべての科目の中で最初に行われる試験です。ここで慌ててしまって、防げるはずのミスをたくさん出してしまったり、時間配分を間違えて問題を解ききれなかったりしてしまうと、その後の科目にも大きな影響が出てしまいます。確実に得点できるところを押さえて、一気に波に乗っていきましょう。
※この記事は「個別指導の明光義塾」および福岡の学習塾「エディナ」の調査・分析と監修のもとで書かれています。