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2021.8.28

Vnet編集部

【英検®2級ライティング】語数調整に使える表現を紹介!|“ライティングの困った”はこれで解消!

「2級になるとライティングのレベルが上がって手がでない」
「がんばって書いても語数が足りない・・・」
「一般的にいわれる型通りに書くと、語数がオーバーして書きたいことをまとめられない」
英検®2級ともなると、レベルがぐっと上がるライティング。解答例を見ると、簡単に書けるように見えるのに、自分で書くとなると手が止まってしまう方も多いのでは?
この記事では、英検®2級ライティングの問題形式、採点基準を確認したうえで、語数調整に使える表現や「書くことが思いつかない」などの“困った”を解消する方法を紹介していきます。
ライティング対策はスピーキング対策にもつながるので、しっかり準備をして合格を掴みましょう!

 

※この記事は「シェーン英会話九州」の監修のもと作成しています。

英検®2級の概要

まずは、英検®2級の問題構成を確認しましょう。

配点の比率はこれまでと同じ

英検®2級の一次試験の問題は、下記の構成となっています。

測定技能 問題数 解答時間 配 点
リーディング 38問 85分 650点
ライティング 1問 650点
リスニング 30問 約25分 650点

ライティング1問のみで650点と、問題1つに対する配点が大変高い点はこれまでの級と変わりません。一次試験の合格基準スコアは1520点。他の級と同様、リーディングとリスニングが満点でもライティングが0点だと合格基準に達することができません。ライティングでも8割程度の得点が必要となりますね。

時間配分

解答時間の配分にも気をつける必要があります。38問のリーディング問題とライティング1問を85分で解かなければならなりません。
時間配分のめどとしては、リーディングに60分、ライティングに20分、見直しに5分。ライティングに時間がかかってしまう人は、先にライティング問題から解き始めるのもいいでしょう。配点の大きさから考えると、ライティングをきちんと解答した方が、合格の可能性が上がります。

ライティングの問題形式

ライティングの問題は、以下のように出題されます。

・書かれているTOPICについて自分の意見とその理由を2つ述べる
・理由を書くための参考観点として、3つのPOINTSが示されている。しかし、これら以外の観点から理由を書いてもよい。
・語数の目安は80語~100語
・解答は解答欄内におさめる
・解答内容がTOPICに対応していない場合は0点になる

ニューストピックのイメージ
準2級の問題に比べて必要な語数が増えるだけでなく、社会性がより高い話題が採用されています。「一般的に○○という意見がある、風潮があるが、あなたはどう思いますか?」といった形式の問題が多く、日本語で答えるのもなかなか大変な内容です。
普段から、様々なトピックについて興味を持ち、ニュースなどで情報を収集していきましょう。その際、そのニュースに対して自分はどう思うかを考えることが大切です。
その他に準2級までと異なるのは、解答する際の参考として3つの観点が書かれていること。必ずこの観点のなかから、理由を書かかないといけないわけではありませんが、この3つから選んでおけば問題の趣旨からずれた解答であると判断されることは少ないので、可能な限りこの3つから選びましょう。準1級では与えられたPOINTSから理由を記述する必要があるため、その練習にもなります。

ライティングの採点基準

英検®の公式サイトによると、採点の基準として以下の4つが挙げられています。
【内容】
説明文による説得力を求められるため、個人的な意見だけではなく、客観的な意見を書く必要があります。また、単純に「役に立つから」だけではなく、どういったことに役立つのか、どういう場面で役に立つのか、役に立った結果、どういうことにつながるのか、などの補足が必要となります。

【構成】
解答文の構成が論理的かどうかチェックされます。
接続詞などを使い、解答文全体が分かりやすく、論理的な構成になっているかどうかを見られます。示されたTOPICに関係のない内容を書いてしまうと、論理に一貫性がないと判断されてしまうので注意が必要です。

【語い】
使用している単語の意味が適切に使われているか、スペルミスがないか、課題に適した単語を使っているかをチェックされます。
社会性の高い話題が多いので、環境や健康、経済関連の単語はきちんと書けるようにしておきましょう。

【文法】
同じような文型の文章を繰り返し使うのではなく、様々な種類の構文を使い、自分の件とその理由を十分に伝えられているかをチェックされます。日頃から、同じ文章でも主語を変えたりすることで、文章のパターンを持たせられるような練習が必要です。

英検®2級のライティングの型

ライティングのイメージ

試験の内容を確認したので、さっそくライティングの際に参考にしてほしい型を見ていきましょう。

<序論(introduction)>
I (do not) think that[問題分よりそのまま記述].
I (do not) agree that[問題分よりそのまま記述].


<本論(main body)>
First, [理由①].
[①の補足や具体例].
Second, [理由②].
[②の補足や具体例].


―結論(conclusion)
Therefore, [結論・再主張]

型自体は難しくありませんね。あとは、次の章で紹介する語句を使い、解答文の語数が80語~100語になるように、語数の調整が自由にできるようになると便利です。

語数の調整に使える表現

自分の意見とその理由を2つ。そして、その理由2つについての補足を書くとなると自然と80語ぐらいにはなるはずです。しかし、どうしても語数が足りない、ちょっと多いから言い換えたいという時に役立つ、「使える表現」を紹介していきます。

序論(introduction)で使える表現

There are two reasons why I think so.(+8語)
I have two reasons for this opinions. (+7語)
I have two reasons to support this idea. (+8語)

自分の意見を記述した後に入れます。準2級までで使っていた
I have two reasons.
と同じような表現ですね。これは、絶対に入れないといけないものでありませんので、語数が足りない時は使いましょう。

理由を述べるときに使える表現

FirstやFirstlyを使うと1語ですが、下記を使うと最大8語増やすことができます。
To begin with,(+2語)
The first(second) reason is that~(+4語)

結論を述べるときに使える表現

Therefore,(基本)
In conclusion,(+1語)
For these reasons,(+2語)
It is for these reasons that~(+5語)

型では、最後に自分の意見を述べるようになっていますが、語数がオーバーするときは、結論を下記のようにまとめることもできます。
Therefore, I agree with this opinion.

その他の語数調整に役立つ表現

言葉を変えるだけで、1語~2語程度増やすことができます。あと少しだけ足りない、という時に使いましょう。

can⇒be able to
want to ⇒would like to
tend to ⇒be apt to
because ⇒That is because

becauseは文頭では使えませんが、That is becauseだと文頭で使えるので覚えておくと便利です。
such as ~
準2級の記事でも紹介しましたが、具体例をいくつか挙げることで、文章も分かりやすくなるうえ、語数も稼ぐことができます。

書くことが思いつかない人

英語学習のイメージ

準2級のときと同様、賛成か反対かの結論を出す前に「理由」と「補足」から考えましょう。英検®2級からPOINTSが記載されていることもあり、理由までは思いつく人も多いと思います。しかし、その理由を補足する文章を英語で書くとなると、難易度が上がります。
残念ながら、英語の勉強だけをひたすら続けていても、ライティング力は上達しません。日頃から、日本語でもいいので、ニュースなどに目を通して情報をインプットする必要があります。特に、環境、経済、健康に関連するニュースは常にチェックし、自分の意見を考えるクセをつけましょう。もちろん、その他の話題についても興味を持ち、自分はどう思うか考えたり、出てきた単語を英語にできるか考えたりするなど、トレーニングを続けることが大切です。これは、二次試験のスピーキングテスト対策にもなります!

<この記事も読んでおこう!>
書くことが思いつかない?!主張を裏付ける理由がスラスラと書ける5つの観点とは?

文章の言いかえが苦手な人

解答文内では、なるべく同じ表現の繰り返しを避けるべきというのは、多くの方が知っていると思います。それでも苦手な人もいますよね?もしどうしても、言い換えるのが難しい場合は無理して違う表現はしなくても大丈夫です。もちろん加点対象にはなりませんが、減点もありません。無理してあやふやな単語や構文を使ってミスをするほうが減点対象となってしまいます。
冒頭の自分の意見を述べるときにthinkを使ったら、そこをbelieveにするだけでもOKです。

最後は必ず見直しを

うっかりやりがちな文法ミスを紹介します。わかってはいるつもりでも、焦ったり緊張するとミスしやすくなります。語数がオーバーしている場合でも、語数を減らすことよりも、下記のようなミスがないか、見直しをする方を優先させましょう。

・名詞の単数、複数と冠詞
・主語と動詞の一致
・接続詞の使い方
・文頭は大文字になっているか、文頭ではないのに大文字で始まっていないか
・ピリオドやカンマの使い方は正しいか
・結構落とし穴!cannotは一語で書く

英検®S-CBTでの受験も考えてみよう

パソコンとヘッドセット

英検®S-CBTとは、コンピュータ上で受験する英検のこと。従来の英検®と同様の資格が与えられ、合格級やスコア結果を大学入試に活用できます。通常の英検®と異なり、1日で4技能すべてを受験できるほか、試験日が多く、自分で試験日を選ぶことができます。
英検®S-CBTのライティングテストでは、書いている文章の語数を自動的にカウントされるため、自分で語数を数える手間が省けます。また、文字の入れ替えなども、消しゴムで書いてまた書いて…を繰り返すよりも圧倒的に時間を短縮でき、浮いた時間を考える時間に当てることができます。英検®2級以上のライティングは、語数が増えてくるため、こういった部分にかかる時間が短縮されるのは助かりますよね。問題の構成は、通常の英検®と変わらないので安心してください。
コンピュータを使用した受験となるので、キーボードやマウスの扱いに自信がないと難しいかもしれませんが、英語のタイピングができる方は、英検®S-CBTの受験を考えてみるのも一つの手です!
※英検®S-CBTのライティングは、解答用紙に記述する筆記型も選ぶことができます。

以上、英検®2級のライティングに役立つ情報を紹介してきました。
準2級までのライティングと比べ、トピックの難易度が上がり、英語の勉強だけでは歯が立たない場合が多いです。日本のニュースはもちろん、海外のニュースも目を通すようにし、自分なりの意見を持つクセをつけることが重要です。

まとめ

・語数の調整ができるよう、様々な言い回しを覚えておこう!

・自分の意見を決める前に、理由から考えよう!文章の言いかえは無理しなくて大丈夫!

・うっかりミスが一番もったいない!見直しはしっかりと!

・英検®S-CBTの受験も考えてみよう!

英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

<参考サイト>

日本英語検定協会公式サイト
https://www.eiken.or.jp/eiken/

英検®2級の試験内容・過去問
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_2/

日本英語検定協会公式サイト|英検CBT®
https://www.eiken.or.jp/cbt/

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