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2021.5.15

Vnet編集部

【お子様ともシェアを!】塾の先生が教える「夏前までに実行したい勉強法」7選

新学期が始まり、少しずつ緊張感が緩み始めるころです。この記事では「夏前までに実行したい勉強法7選」と題して、緩み始めた気持ちを無理なく引き締め、1年が終わる頃には大きな成果につながるような勉強法をご紹介します。小学生にも、中学生にも、高校生にも参考になる、塾の先生が教えるとっておきの勉強法です。「勉強法なんて意味ない」「全員には当てはまらない」などと言わずに、まずは一度実践してみましょう。保護者の方はお子様ともシェアすることをおすすめします。

 

※この記事は「個別指導の明光義塾」九州本部および福岡の学習塾「エディナ」の監修のもと作成しています。

1. 毎日「×1.01」で着実に進もう!

毎日×0.01で1年後には38倍の自分になれる

ここで1つおもしろい実験をしてみましょう。電卓を用意して、1に1.01をかけてみてください。次に、その答えにさらに1.01をかけます。これを続けるとどうなるでしょうか?結果は…例えば365回かけると、もとの約38倍にもなります。もうおわかりですね?「昨日の1.01倍だけがんばる」を1年間続ければ、大きく成長できるのです!

一方、1に0.99をかけ続けるとどうなるでしょうか?3カ月も経たないうちに、もとの数から半減してしまいます。「今日はこのくらいでいいや」と手を抜くことの恐ろしさがわかったと思います。

「凡事徹底」という言葉があります。目の前の小さなことを大切にしなければ、大きなことは成し遂げられません。逆に言えば、すぐには越えられない多いな壁(目標)も、コツコツと小さな努力を積み上げていけば、いつか乗り越えることができるのです。

受験は日々の積み重ねに尽きます。焦らず着実に「×1.01」を続けていきましょう。

2. キミはどのタイプ?自分を知ればゲームにハマるように勉強にハマる!

キミはどのタイプ? 性格でわかる最適な勉強法

「×1.01」の努力も、続けなければ意味がありません。無理なく続けるためのコツは「ハマる」仕組みを作ることです。ゲームを例に考えてみましょう。

ゲームにハマる人は、ゴールに向けてひたすら走る「アチーバー(目標達成型)」、ライバルに勝ちたい「キラー(対戦型)」、友だちがやっているから自分もやる「ソーシャライザー(連携型)」、ゲームが好きで突き詰めたい「エクスプローラー(探求型)」の4つの指向に分けられます。これは勉強にも当てはまります。あなたは上のダイアグラムの中のどのタイプでしょうか?

実は、このタイプによって、続けるための仕組みは異なります。

アチーバーなら自分に小テストを課したり、こまめに目標を立てて達成感を味わったりすると良いでしょう。キラーなら、ライバルを設定して、その人と競い合いながら勉強をすることをおすすめします。ソーシャライザーなら友だちを誘って一緒に勉強し、エクスプローラーなら好きなことから勉強を始めて、できることを少しずつ増やして自分の守備範囲を拡げていくと良いでしょう。

大切なのは、自分の性格や得意・不得意を知り、それに合った方法で戦いを挑むこと。まずは自己分析をして自分を知ることから始めましょう。

3. 「勉強は机に向かってやるもの」はウソ!? 体も心も動かして楽しく勉強すればいい!!

どうせやるなら楽しく。苦しい勉強は長くは続きません。楽しいからこそ、続けることもできるのです。いかに楽しくするか、自分で工夫することが大切です。

例えば「暗記ドア」。覚えたいことを紙に書いて、部屋やトイレのドアに貼っておき、覚えるまで開けてはいけない、というルールを決めます。クリアをしようとゲーム感覚で覚えられるのでおすすめです。

「友だちに教える」のも効果的です。人に教えるためには、筋道を立てて説明できるまで深く理解しなければなりません。好きな子を相手にすると、よりモチベーションも上がるでしょう。また友だちと「クイズ形式」で競い合ったり、「語呂」で覚えたり、図鑑やインターネットの「画像検索」で調べたりするのも良いでしょう。

五感を使ったり、体を動かしたり、感情をともなったりする勉強は、脳にもインプットされやすいのです。「始まりはすべて半分」と言われるように、勉強においても最初のハードルをいかに下げるかがカギになります。楽しいこと、遊び半分でできることをストックしておき、勉強のスタートアップ時にやってみると、無理なく始められるでしょう。

4.「勉強しているつもり」をやめる

「復習から」が本当の勉強。3ステップで「わかる」を「できる」にする

勉強しているつもりをやめる

ここからは具体的な勉強の手法について説明していきます。

勉強をしているのにイマイチ効果が上がらない人はいませんか? 問題を解き、答え合わせをするのが勉強だと思っている人、それは勉強ではなく「解ける」と「解けない」を振り分ける作業です。いや、自分は解説も読み込んでいるという人、それも「わかる」と「わからない」を振り分ける作業です。

勉強とは「できない」を「できる」にすることです。先生に質問をしたり、知識を覚え直したり、問題を解き直したりする復習からが本当の勉強なのです。

まずは普段の学習において、勉強と作業を分けて考えることから始めましょう。「わかる」を「できる」にするためには、次のステップを踏みましょう。

自分で解説してみる

ステップ① 解説を見ながら、自分で解説をしてみましょう。

自分で解説しようとすると、途中で「あれ?これはどういうことだっけ?」と固まってしまうことがあります。それは解説を読んで「わかっているつもり」になっている部分です。ちゃんと説明できるように、解説を読み込みましょう。わからなければ、この時点で学校や塾の先生に質問をしてください。

問題を解く

ステップ② 解説を見ずに、問題を解く

ステップ①が完璧にできるようになったら、次は解説を見ず、手を動かして問題を解きます。解説を見ていた時は「こんなの簡単!」と思っていたことも、いざ自分一人の力で問題に取り組んでみると、「あれ?どうやって解くんだっけ?」となることがあります。これも「わかっているつもり」です。

頭の中で解く

ステップ③ 解説を見ず、手も動かさず、問題を頭の中で解く

さらに少し時間を置いて、解説も見ず、手も動かさずに問題を解きます。解答を書くのではなく、頭の中で読解の流れをなぞるイメージです。頭の中でも紙の上でもスラスラと解答を再現できるようになったら、堂々と「できる」と言えるでしょう。1問ずつ、できることを着実に増やしていいけば、成績も間違いなく伸びていきます。

5. 時間は作るもの。隠れたダラダラ時間をなくして、時間感覚を磨こう!

毎日のように「時間がない」と言っていませんか?1日は24時間、みんなに平等にあるものです。定期テストや入試本番までの時間も同じです。まずは、時間は作るものだと認識しましょう。具体的には、自分の1日のスケジュールを書き出して、時間を見える化します。すると、遊んでいるわけでも勉強をしているわけでもない時間が意外と多いことに気づくはずです。時間を手に入れるためのポイントは、この意識していなかったダラダラ時間にあります。

「勉強しない時間」を決めよう!

勉強しない時間を決める

おすすめするのが「勉強しない時間(ご褒美の時間)」を先に決めてしまうことです。心地よい響きですね……。自分の持ち時間(帰宅後~就寝までの時間から食事や入浴を引いた時間)から勉強しない時間を引くと、それが勉強(できる)時間となります。こうすることで、中途半端なダラダラ時間をご褒美タイムと勉強時間との分けることができ、結果的に勉強に長い時間を充てられ、集中度も上がります。

秘儀「3点固定法」

時間の感覚を鋭くするためには、生活のリズムを一定に保つことも重要です。その際のポイントが「3点固定」という方法です。1日の中で「起床・帰宅・就寝」の3つの時間を固定するのです。〇時までに起きなきゃ、〇時までに帰らなきゃ、〇時までに寝なきゃと、あらかじめ区切りを設定しておけば軸が決まることでメリハリがつき、勉強にも集中できます。部活などで勉強時間の確保が難しいと思っている人におすすめです。

6. 復習はいつやるべき!? 1回で完璧を目指さない

勉強の基本は復習にありますが、その方法・タイミングにはコツがあります。
鉄則は1回で完璧を目指さないこと。少しずつ何度もやる方が効果が高いのです。復習にかかる時間も、仮に1回目には1時間かかったとしても、2回目には40分、3回目には20分と、どんどん短くなっていきます。

「その日・翌日・日曜日」こまめな復習で記憶を強化できる

復習をするタイミング

復習のタイミングについては「その日・翌日・日曜日」がおすすめです。毎日寝る前に、その日にやったことをざっと復習します。時間は各教科2分程度でOK。5教科なら2分×5=10分です。

そして翌日、起きてすぐに各教科1分×5=5分を使って、前日の復習をします。夜の10分と朝の5分の復習が、脳の記憶を強化してくれます。ちなみに夜の復習後、ノートは机の上に広げたままにしておきましょう。これなら翌朝すぐに勉強モードに入れますし、いちいち教科書やノートを鞄から出していると、そのうち面倒臭くなって朝の復習をしなくなる可能性があります。

日曜日には、その週にやったことの総復習に充て、手を動かして問題を解きます。忘れかけたタイミングで解き直すことで、記憶がより定着します。

以上のサイクルで、その日・翌日・日曜日の復習をコツコツ続ければ、テスト前に慌てて膨大な量の復習をしなくても済みますよ。

7. 1分間の「復習サンドウィッチ」で授業内容をマスターしよう

復習サンドウィッチ法

特に受験生が参考書などを使って勉強していると、まだ習っていない内容にぶつかってしまい、解説を読みながら進めるべきか、授業で習うまで中断するべきか迷うこともあると思います。ここでつい先取り学習をしてしまうと、広く浅く(最悪の場合は間違った知識を)学習することになり、逆に時間を無駄に使ってしまうことになりかねません。習っていない分野のある科目こそ、一点集中型で突破していきましょう。

では、その「一点」とはどこなのでしょうか。答えは「授業に集中する」です。授業で新しく学んだことは、授業で完結させるのが鉄則です。おすすめなのが、授業を復習ではさむ「復習サンドウィッチ」です。

まずは授業前1分間で、前回の授業の内容をざっと復習します。「1分間」というのがポイントです。そして授業後にも、いま習った内容を1分間ですぐに復習しましょう。受験勉強はマラソンのようなもの。無理なく続けられる勉強法でなければ、良い結果は出せないのです。

まとめ

いかがでしたか? ここでご紹介した勉強法やコツは、どれも難しいものではありません。実行するのに大変な努力を要するものでもありません。「勉強法なんて意味ない」「誰にでも当てはまる勉強法なんてない」などと言わずに、まずは実践してみましょう。コツコツ続けても成果が出ないと感じたら、なぜ成果がでないかを考えて、より自分に適した方法にどんどんマイナーチェンジしても構いません。そうやって考えることこそが成功への第一歩です。

 

※この記事は「個別指導の明光義塾」九州本部および福岡の学習塾「エディナ」の監修のもと作成しています。

 

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