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学校生活

2021.7.28

Vnet編集部

【お弁当の食中毒対策】傷みにくいお弁当8つのポイントを解説!

暑い時期のお弁当で怖いものと言えば、食中毒。
作ってから食べるまでに時間があくため、どうしても食中毒のリスクは高くなります。
子どもたちの部活や塾などで、夏休み中でもお弁当を作る必要がある家庭も多いですよね?
保護者の方ご自身のお昼ご飯として、お弁当を作られている家庭も多いと思います。

そこで今回は、傷みにくいお弁当作りの基本を改めて紹介していきます!
ポイントをしっかりチェックして、安全でおいしいお弁当を作りましょう!



 

※この記事は栄養士監修のもと作成しています。

知っていますか?食中毒予防の3原則

食中毒予防の3原則

お弁当が傷むということは、食中毒の原因菌が繁殖しているということ。
細菌は、種類にもよりますが20度~40度で活発に増殖し、35度~37度ぐらいで増殖スピードが最も速くなるといわれています。
食中毒予防をするために大切な3原則を確認して、お弁当作りに限らず、安心・安全な食卓をめざしましょう!

①細菌をつけない

食中毒の原因菌を食べものにつけないように、調理前はもちろん、調理中もこまめに手を洗いましょう。
スマホやタブレットでレシピを確認しながら料理される方も多いですが、食材を触る前は必ず手を洗ってくださいね。
また、包丁やまな板などの肉・魚を扱った器具は、使用するごとに塩素系の台所用殺菌剤(塩素系漂白剤)でしっかりと殺菌し、水分をしっかりふき取りましょう。
お弁当箱をアルコール(食品にも使えるもの)やお酢で拭くのも効果的です!

②細菌を増やさない

細菌の多くは、10度以下で増殖のペースがゆっくりとなり、マイナス15度以下で増殖が停止します。買い物をしたあとは、寄り道をせずに帰宅し、すぐに冷蔵庫に入れてください。
細菌は20度~40度で活発になるといわれています。買ってきたお惣菜や出来上がった料理なども、すぐに食べない場合は冷蔵庫に入れてください。

③細菌をやっつける

ほとんどの細菌は、加熱によって死滅するため、中心部までしっかりと加熱して、食べることが大切です。
しかしなかには、カレーやシチューに潜むウェルシュ菌のように、加熱しても死滅しないものもいます。カレーなどはいつまでも鍋のまま置かずに、その日に食べきれない分は小分けして、できるだけ早く粗熱を取り、冷凍保存するのがおすすめです。

傷みにくいお弁当のチェックポイント

傷みにくいお弁当づくりのポイント

①水分はお弁当の敵!水気はよく切りましょう!

水分は、細菌が繁殖する原因となります。お弁当に詰める前に、よく水気を拭いてから入れましょう。おかずごとにカップ等を使い、おかずが混ざらないようにすると、他の食品に細菌がつくのを防ぐことができます。
見た目がよくなるからと、レタスなどを仕切り代わりに使っていませんか??
レタスなどの葉物野菜は、水分が出やすいため、仕切りとして使うのは避けてください。どうしても生野菜をお弁当に入れたい場合は、別の容器入れ、保冷剤を添えるようにしましょう。
またおかずも、煮物などの水分が多いものより、焼き物や揚げ物のほうがお弁当に向いています。

②おにぎり、おかずは素手で触らない

お弁当作りの前に、きちんと手洗いをされているとは思いますが、念のために食材を素手で触らないようにしましょう。
おにぎりはラップや手袋をつかって握ると、手も汚れずにすみますね。
おかずを詰めるときもお箸や手袋を使いましょう!

③おかずはしっかり加熱!

美味しそうに見えますが、半熟の卵や中がレアなお肉はお弁当には不向き!中心部までしっかりと加熱しましょう。

④作り置きにも再度火を通す

お弁当作りに欠かせない作り置きのおかず。
冷蔵庫で保存しているからと、そのままお弁当箱に詰めていませんか?手間ですが、作り置きのおかずでも必ず一度加熱後、冷やしてから詰めましょう。
ハムやかまぼこなど、非加熱で食べられるものも一度火を通してくださいね。
また、最近では解凍せずにお弁当に入れられる冷凍食品も増えてきました。市販の冷凍食品は、そのままお弁当箱に入れても大丈夫ですが、家庭で作ったおかずを冷凍保存したものは、そのまま入れないほうが安全です。
再加熱後、冷ましてからお弁当に入れましょう。

⑤ミニトマトのヘタは必ず取る

トマトのヘタ部分はしっかり洗ったつもりでも、食中毒の原因となる細菌が残りやすい場所。色味がきれいなので、ヘタごと入れたくなる気持ちはわかりますが、食中毒のリスクが高まるので、ヘタを取ってからよく洗い、水分の十分に拭きとるようにしましょう。
また、半分にカットしてしまうと中身が出てしまうことで、食中毒リスクが高まる原因にも。お子さまが小さく、のどに詰まらせる可能性がある場合は、中身が出ない切り方で半分にしてあげるといいですね。

⑥ソースやケチャップはおかずにかけない!

ソースやケチャップだけでなく、調味料は別の容器などに入れて、食べる直前にかけるようにしてください。調味料に含まれる塩分で、野菜から水分が出てきて、細菌が繁殖する原因となってしまいます。
野菜にかけずにお肉だけにかけるから大丈夫!と思っていても、持ち運びの途中で、おかずが混ざる可能性もあるので、特に夏場は調味料を別にしておいたほうがいいでしょう。

⑦きちんと冷ましてからお弁当に詰める

完成したおかずをすぐにお弁当箱に詰めて、蓋をしてしまうと、蒸気がこもって蓋についてしまい、中身が傷む原因に。おかずはきちんと冷ましてから、詰めるようにしましょう。

⑧保冷材や保冷バッグで冷たさをキープ

食べるまでに時間があいてしまうお弁当。温度管理も、食中毒対策に有効です。保冷剤や保冷バッグを使い、温度が上がらないようにしましょう。そのまま入れられる冷凍食品を使うのもいいですね!

夏は避けたほうがいいおかず6品

傷みやすいお弁当のおかず

オムライス

子どもたちが大好きなオムライス。ケチャップライスは意外に水分が残るため、避けたほうがいいメニューの一つ。どうしても入れるのであれば、ケチャップライスの水気を完全になくすように火を通し、卵はしっかりと焼き、ケチャップは別添えにしましょう。

カレー

お弁当に入れることは少ないと思いますが、カレーは家庭で注意が必要なメニューです。加熱だけでは死滅しないウェルシュ菌は、空気を嫌うため、カレーの鍋底のように酸素が少ない環境を好みます。一晩寝かせたカレーは危ない、と聞いたことがあると思いますが、それはこのウェルシュ菌が原因。カレーだけでなくシチューやスープなどでも同様のリスクが存在しますので、注意が必要です。

チャーハン

多くの食材を使用するため、通常の白米よりも傷みやすくなる可能性が高くなります。一つひとつの具材にしっかりと火が通っていれば問題ありませんが、炒め物は焼き物よりも火の通りが甘くなりがち。家庭でつくるとどうしても水分が残ってしまうので、お弁当には入れないほうが安全です。

ポテトサラダ(マヨネーズを使ったおかず)

マヨネーズにはお酢が使われているので、大丈夫に思えますが、実は注意が必要。マヨネーズの塩分で野菜の水分が出てくる可能性があります。また、じゃがいもは傷みやすい食材なので、夏場は避けたほうがいいでしょう。

半熟卵

卵には食中毒の原因となるサルモネラ菌が繁殖しやすいため、しっかりと火を通しましょう。半熟状態では菌が残る可能性もあります。半熟のゆで卵や温泉卵、水分が多いだし巻き卵は夏場のお弁当には入れないようにしましょう。

煮物

分を多く含むため、食中毒菌が繁殖する恐れがあります。炒め物や揚げ物を入れるほうが安心です。

梅干しや抗菌シートがあれば万全?

殺菌効果がある食材

食中毒を予防するために、梅干しや大葉などを使うのは効果的です。お弁当用の抗菌シートなどを活用してもいいですね。しかしこれらには、少し注意が必要です。
梅干しや大葉、抗菌シートの効果は、触れている部分だけに限られます。
お弁当に入れているからといって、箱の中全体を細菌から守ってくれるわけではありません!
梅や大葉は、ごはんやおかずにまぶすようにして入れるようにしましょう。(それでも、そのおかずやごはんだけしか殺菌効果はありません。)
他にもショウガ、お酢、カレー粉などにも同様の効果があります。
殺菌作用のある食材や便利ツールを使うことで、安全性は増しますが、前述の食中毒予防の3原則を守ることが大前提。
梅干しなどを入れているからといって、安心しないようにしましょう!

夏のテイクアウトやフードデリバリーにも要注意

テイクアウトのイメージ

何かと便利なサービスですが、ここでも注意が必要です。今では多くの飲食店でテイクアウトやデリバリーを行っていますが、飲食店の商品だからと言って、100%安全とは言い切れません。見た目の良さを追求するあまり、衛生管理が不十分と思われるメニューがあるのも事実。家族の健康を守るためにも、ぜひ下記を参考してください!

●鮮魚介類など、生ものはできるだけ避ける(こういうメニューを選ぶ場合は保冷剤をつけてくれるお店を選ぼう!)
●中心部まで十分に加熱されているメニューを選ぶ
●きちんと仕切られているお弁当を選ぶ
●家に帰ったら/家に届いたら、すぐに食べる。常温で放置しない

以上、食中毒対策と傷まないお弁当作りのポイントを紹介してきました。
気温が高い時期のお弁当作りは大変ですが、しっかりと食中毒対策をして、安全でおいしいお弁当を作っていきましょう!

まとめ

・食中毒予防の3原則は「つけない」「増やさない」「やっつける」!

・食中毒菌が繁殖しやすい環境を作らないよう、8つのポイントをしっかり守ろう!

・暑い気時期のテイクアウトやデリバリーにも注意が必要!

<参考>
農林水産省|お弁当づくりによる食中毒を予防するために
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/lunchbox.html

厚生労働省|家庭での食中毒予防
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html

厚生労働省|飲食店における持ち帰り・宅配食品の衛生管理について
https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000641030.pdf

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