高校生
2021.4.6
大学入学共通テスト:国語(2021年1月実施分)平均点と短評~塾の先生が分析
2021年1月に実施された大学入学共通テストの国語の結果を塾の先生が分析。センター試験との違いは? 来年はどうなる? など、今年の結果から見えてくるポイントをご紹介します。新受験生は来年の受験に備えて確認しておきましょう。
※この記事は「個別指導の明光義塾」九州本部および福岡の学習塾「エディナ」の監修のもと作成しています。
大問構成と配点
大問構成と配点 | |||
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大問 | 出題分野 | 設問数 | 配点 |
1 | 評論 | 5 | 50 |
2 | 小説 | 6 | 50 |
3 | 古文 | 5 | 50 |
4 | 漢文 | 6 | 50 |
短評
文章を批評的な視点から読み解くことが求められています。評論・論説では大学教官や評論家のような多角的・多面的な読み取りを練習する必要があります。問題文のテクストを事実、批評を意見とみなして自分のコメントを考えてみましょう。
小説や物語では一切の感情移入を排除した読み方を身につけるべきです。「登場人物の心情」を実在するものとしてではなく、作者による作りもの=良質な嘘としてとらえ、読者にそのような心情を読み取らせようとする作者の意図を理解するのが大学入試で求められているアプローチです。以上は同時に、多くの高校生が訴える、相性による点数の「波」をなくす方法でもあります。
古典では問題文というパッセージを繰り返し読みこむのが結局は点数上昇のための近道です。熟読かつ速読までできるほどに習熟したパッセージをレパートリーと呼ぶならば、その数の多さに古典の点数が比例していることを実感すべきです。まずは今年の問題文をレパートリーの一つにしてみましょう。
平均点
日程 | 教科名 | 科目名 | 受験者数 | 平均点 | 前年平均点 (センター試験) |
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本試験1月16日 | 国語(200点) | 国語 | 457,305 | 117.51 (58.75) |
119.33 (59.66) |
第2日程1月30日 | 国語(200点) | 国語 | 1,587 | 111.49 (55.74) |
(注1)平均点の( )内の数値は100点満点に換算したもの。
(注2)上表の数値は、得点調整後のものである。
(注3)第2日程(2021年1月30日・31日実施)は追試験および再試験を含む。
【出典】独立行政法人大学入試センター 「令和3年度大学入学共通テスト実施結果の概要」
※この記事は「個別指導の明光義塾」九州本部および福岡の学習塾「エディナ」の監修のもと作成しています。