中学生
2020.12.19
【鹿児島県/社会】公立高校入試傾向解説(2021年度入試用)
このページでは、2021年度の鹿児島県公立高校入試に向け、社会の傾向と対策についてまとめています。学習塾の監修による確かなデータと分析をもとにまとめられているので、2021年度入試を受験する生徒は要チェックです。
※この記事は「個別指導の明光義塾」九州本部および福岡の学習塾「エディナ」の監修のもと作成しています。
2021年度入試の出題範囲について
まず2021年入試の学力検査の出題範囲については、範囲を変更している県もありますが、鹿児島県は例年通りとし、出題範囲から除外する単元はないと発表されています。過去問や類似問題を解き、しっかりと対策をしましょう。
平均点の推移について
2020年度入試の社会の平均点は48.4点でした。前年度は45.8点だったので2.6点上がったことになります。地理的分野の得点率が52.7%から63.0%に増加したことが理由だと考えられます。生徒たちは日本地理よりも世界地理で知識を問われる問題が出ると対応できていない傾向があります。他の受験生に差をつける意味でも、世界の気候、各地域の農業、工業、経済についてしっかりと復習しておきましょう。
問題構成と配点について
続いて問題構成と配点です。2020年度入試の問題構成は例年と変化なく、地理的分野、歴史的分野、公民的分野の大問3題構成でした。得点率を見ると地理的分野が63.0%と高く、公民的分野が42.9%と最も低くなっています。各大問には中問がⅠ、Ⅱ、Ⅲと分けられており、Ⅰ、Ⅱは単元別の分割、Ⅲは資料読解・記述問題という構成になっています。
今後の勉強法について
今後の勉強法について解説します。
まず前提として「資料の読み取り」は絶対にできるようにならなければなりません。これを念頭において以下の勉強を行ってください。
①年号・出来事は完全暗記を
歴史は、江戸時代までは文化・産業を、明治以降は年号を中心とした出来事を記述形式で解答する必要があります。年表を使って覚えた年号・出来事は消し込みながら覚えていくといいでしょう。
②地理は必ず国や地域の位置を確認
地理は、地図帳を手元に置いて、必ず国や地域の位置を確認しながら学習するようにしましょう。統計(人口・面積・生産順位など)は上位3つまで完全に暗記するようにしてください。
③公民は学校ワークを仕上げる
公民は学校のワークレベルの穴埋め問題などを完璧にできるようにしておきましょう。
④記述問題は解答を先生に見てもらうこと
記述問題は、自分で書いた解答を学校や塾の先生に必ずチェックしてもらいましょう。自分ではできていると思っていた部分が、実は減点対象になっていたということも少なくありません。また、入試に出る時事をニュースや新聞で確認しておくことも大切です。
テスト当日の実践項目
最後に入試当日のテスト中や休み時間にやるべきことをご紹介します。
入試の休み時間にやるべきことベスト3
①世界の国の名前と位置、都道府県の場所を確認する
②統計の確認をする
③明治から現代までの年号の見直しをする
テスト中の見直しポイント
①資料問題は答えを出すときの計算に注意しましょう。
②記述問題では指定語句の間違いや未使用に注意しましょう。
資料の読み取りや記述は慎重に解答し、最後まで見直しをすること。また誤字・脱字をしないように見直し時間の確保を意識してテストに臨みましょう。
※この記事は「個別指導の明光義塾」および福岡の学習塾「エディナ」の調査・分析と監修のもとで書かれています。