2025年度（令和7年度）福岡県立高校の特色化選抜は推薦入試と同日に｜実施校は63校で実質1校減少

特色化選抜とは？　推薦入試との違いは？

そもそも特色化選抜とは？

「特色化選抜」とは、学校の特色にふさわしい生徒の入学をより一層促進することを目的に、生徒の個性を積極的に評価する選抜方法で、福岡県では2019年度入試から始まりました。選考は面接と調査書、志願理由書のみ（作文や実技試験が課される場合もあり）となっています。

推薦入試とはどう違う？

在籍している中学校の校長先生の推薦が必要となる「推薦入試」と違い、特色化入試は自己推薦で出願することが可能です。ただし、他校の特色化選抜や推薦入試と併願することはできず、合格内定となった場合はその学校に確実に進学することが前提となります。仮に特色化選抜で合格内定とならなかった場合は、一般入試に出願することが可能です。

特色化選抜の出願時の注意点は？

特色化選抜は例年、願書受付が1月中旬から下旬にかけて、選抜日が1月下旬、合格内定通知が1月末の日程で実施されています。2025年度/令和7年度の特色化選抜は推薦入試と同日での実施となり、願書受付や選抜の時期は例年と変わりませんが、合格内定通知が2月上旬となります。
この時期は私立専願入試が実施される頃でもあります。大学系属校の人気や授業料無償化などの影響もあり、公立高校の受験を前に、専願入試で私立高校への入学を決める生徒も少なくありません。こういった背景もあり、特色化選抜は公立高校の入学者減少を抑えるためにできたとも言われています。
推薦入試、特色化選抜、私立専願入試ともに、よほどの理由がない限り、合格内定をもらうとその学校へ進学することになります。特色化選抜の対象校は年々増加しており、今まで一般入試で志望校を受験していた生徒たちが、この特色化選抜で早めに受験を終わらせようとする動きも出ています。受験生は学校や塾の先生に相談し、将来を考えて、より良い選択ができるようにしましょう。

まとめ

●福岡県立高校の2025年度（令和7年度）の特色化選抜は、推薦入試と同日に実施。
●特色化選抜実施校は合計で63校に（前年度から1校減）。
●福岡市立高校は前年度同様の4校が2025年度も実施。
●実施校は昨年度までは増加傾向だったが、比較的落ち着き、2025年度（令和7年度）はある程度出そろった印象。
●内定をもらったら必ず進学する前提。先生などにも相談し、よく考えて出願を。