中学生
2021.3.15
【沖縄県/数学】2021年度公立高校入試”速報”~塾の先生が分析~
2021年3月3日(水)・4日(木)に実施された沖縄県公立高校入試(2021年度)の出題内容に関する分析を速報でお知らせします。より詳細な分析は追って公開します。なお、記載の内容は、福岡の学習塾エディナおよび個別指導の明光義塾 九州本部が調査・分析・監修をしています。新受験生にとって有益な情報です。ぜひ確認しておきましょう。
大問構成と配点
ここでは過去2年間の入試と比較しながら、大問構成と配点について見ていきましょう。
出題傾向に特に変化はない
大問4が2019年度より1問ずつ増え、選択問題が6問から2問に減少した。
大問別出題傾向
大問1 計算問題
設問数6問、配点6点。昨年と比べ同レベル。
大問2 小問集合
設問数9問、配点18点。昨年と比べ同レベル。
(1)~(4)は方程式、連立方程式、展開、因数分解で例年と変わらず、(5)~(9)は毎年問題が変化しているが、難易度は教科書基礎レベル。
大問3 確率
設問数3問、配点3点。昨年と比べやや難化。
確率よりサイコロの問題が出題(昨年はカード)。例年、選択問題が1問あったが、今年は確率の問題がその分増えているので、やや難化した。
大問4 平面図形
設問数3問、配点3点。昨年と比べ難化。
例年通り、作図の問題が1問出題されている。問題数は2019年度より1問ずつ増えており、今年は3問出題。昨年あった選択問題が三角形の角度と長さを求める問題に変更されており難化している。
大問5 式の利用
設問数3問、配点4点。昨年と比べ難化。
2けたの自然数について(昨年はカレンダー)、教科書レベルの穴埋め形式の問題が2問出題。この設問でも選択問題が変更になっており、やや難化した。
大問6 関数
設問数4問、配点5点。昨年と比べ同レベル。
昨年とほとんど同じ動点の問題。今年は2次関数と1次関数の融合問題(昨年は1次関数のみ)。
大問7 2次関数
設問数4問、配点5点。昨年と比べ難化。
昨年は比例・反比例の問題から2次関数の問題に変更。昨年は座標を求める問題が2問あったが、今年は1問になり、三角形の面積を求める問題に変更になっている分、難化した。
大問8 平面図形
設問数3問、配点6点。昨年と比べ難化。
選択問題が角度を求める問題に変更。設問3が昨年の面積比から辺の長さを求める問題に変更しており、2次方程式の解の公式も利用するため難化した。
大問9 空間図形
設問数4問、配点5点。昨年と比べ難化。
昨年は円すい、今年は正四角すいに関する問題。辺の長さ、決められた体積を求める問題は昨年と同じであるが、設問が長さの比を求める問題が1問増加している分、難化した。
大問10 数学的な見方、考え方
設問数3問、配点5点、昨年と比べ易化。
今年は最大公約数を利用したタイルの問題で、設問数も昨年より1問減少している。2問は小学生の最大公約数を利用した問題で、全体的に易化した。
講評
昨年と比べると設問数が1問増加しており、選択問題が6問から2問に減少しているので難化したといえる。基本的な問題が多いが、全体の問題数が多いので、新受験生は計算力とスピードをアップさせるために計算問題を多く練習する必要がある。記述問題は作図と相似の証明で、作図・相似の証明は教科書レベルが出題されているので、確実に点数が取れるようにしておこう。
※このページに記載の情報は福岡の学習塾エディナおよび個別指導の明光義塾 九州本部の分析をもとに作成されています。