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2021.4.19

Vnet編集部

福岡の中学入試の結果(2021年度)|福岡市内は受験者減|北九州・筑後は例年並み

福岡県内の2021年度私立中学入試の結果をもとに動向をまとめました。コロナウイルスの感染拡大による影響はともかく、より良い教育環境を求め、受験生の動きは活発でした。2022年度入試でも参考になりそうな動向も見受けられますので、新受験生や保護者の皆さんはぜひ確認しておきましょう。

 

※この記事は「個別指導の明光義塾」九州本部および福岡の学習塾「エディナ」の監修のもと作成しています。

入試概況

2021年度の中学入試は、福岡市の学童数に変化はなかったものの、コロナウイルスの感染拡大による影響で、ほとんどの私立中学校で受験者数を減らす結果となりました。また、欠席者も例年の倍近く出たという状況でした。大学入試改革への対応やコロナ禍でのオンライン授業などの素早い対応により、私立中高一貫校の利点が再注目されて受験生が増加した首都圏とは対照的な結果です。受験勉強への影響はもちろん、併願受験校の減少や地元志向の受験校選択など、パンデミックに翻弄された受験だったと言えるでしょう。

中学受験生の推移(2021年度入試)

定員 2021年度
受験者数
倍率 2020年度
受験者数
受験者
増減
西南学院中 160名 1,023名 6.39倍 1,181名 -158名
福大大濠中 160名 1,014名 6.34倍 1,086名 -72名
上智福岡中 160名 762名 4.76倍 816名 -54名
筑紫女学園中 140名 460名 3.29倍 511名 -51名
東福岡
自彊館中
80名 328名 4.1倍 377名 -49名
中村学園
女子中
50名(前期・後期) 176名(前・後合算) 3.52倍(前・後合算) 169名(前・後合算) +7名(前・後合算)
筑陽学園中 80名(A・B日程) 247名(A・B日程合算) 3.09倍(A・B日程合算) 207名(A・B日程合算) +40名(A・B日程合算)
久留米附設中 160名 684名 4.28倍 654名 +30名

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【毎日更新】2021年度私立中学入試倍率速報!~福岡地区~
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福岡市内はほぼ受験者数減~地元志向が強まる~

福岡市内の学童数は昨年度とほぼ変わらなかったものの、市内の中学校はほとんど受験者数を減らしており、特に西南学院中、福大大濠中といったトップ校で大きく受験者数が減少しています。その一方で筑陽学園中は増加しました。これは昨年、コロナウイルスの感染拡大により学校説明会がほぼ中止となり、オンラインでの開催にとどまる中で、受験併願校が減少し、遠く(福岡市内)の中学校の受験を敬遠し、近くの中学校を中心に受験する地元志向が強まったためだと見ることができます。
また久留米附設中についても受験者数が増加しています。これは本来であれば首都圏難関校を検討する層が、同様に地元志向により、県内の学校に志望校を変更したと見られます。コロナの流行が収まらなければこの傾向は続いていくでしょう。

受験校の変化~『西南と上智か、大濠と上智か』~

市内トップ校となる福大大濠中、西南学院中入試においては、受験生総数が過去2年間で約200名以上減少しました。しかし合格ラインは昨年とあまり変わっておらず、両校とも確実に合格するためには、中学受験模試偏差値55以上が必要となっています。この2校については遅くとも小学5年生から受験対策を行う必要があります。
この2校が受験者数を減らした一方で、上智福岡中は今年こそコロナの影響で受験生は減ったものの、一昨年と比べると増加しています。これは昨年からの動きである、西南中または大濠中への出願に上智福岡中を加えるという併願パターンの傾向がより鮮明になってきたと言えます。以前は西南中と大濠中に上智(または筑女)を加えた3~4校受験のパターンでしたが、近年は併願校が絞られて2~3校受験の傾向が顕著になっています。

早稲田佐賀も減少。コロナ禍で他県からの受験生減

◆早稲田佐賀中学校志願者推移(1月入試|2021年度~2018年度)◆

定員 2021年度
受験者数
倍率 2020年度
受験者数
昨年比 2019年度
受験者数
2018年度
受験者数
120名 1,383名 11.53倍 1,668名 -285名 1,617名 1,288名

 

2019年に300名、2020年にはさらに50名ほど受験生が増加した早稲田佐賀中も、今年は285名減と大きく受験者数を減らしました。早稲田佐賀中は遠方からの受験者が特に多いため、今回のコロナの影響を大きく受けたものと思われます。早稲田大学系属の人気校ですから、コロナの感染拡大が落ち着けば、また増加に転じる可能性は十分に考えられます。

思考力・判断力・表現力を問う入試問題の登場

入試問題の出題傾向は、中村女子中や福岡雙葉中の入試問題で、従来の知識型の問題とは異なり、思考力や判断力を問うような、教育改革の方針に適合した問題の出題が見られます。今後はこのような新しい問題形式の出題が増えることが予想されますので、受験する場合は十分に対策をしておく必要があります。やはり同様の傾向の問題や過去の入試問題を多く解くことが合格への条件であることは間違いありません。

筑紫女学園中の合格ラインが上昇

合格ラインについては、受験者数減にもかかわらず、西南学院中と福大大濠中は昨年と変わっていません。また、昨年定員が少なくなって難化した筑紫女学園中は今回、さらに難化しています。高校で医学部進学クラスができたことでの期待感から、合格ラインが上昇したと考えられます。

公立中高一貫校も思考力重視

◆福岡県公立中高一貫校 志願者推移(2021年度~2019年度)◆

学校名
(地域)
定員 2021年度
受験者数
倍率 2020年度
受験者数
昨年比 2019年度
受験者数
育徳館中(みやこ町) 120名 198名 1.65倍 211名 -13名 217名
門司学園中(北九州) 120名 132名 1.10倍 168名 -36名 182名
宗像中(宗像市) 80名 260名 3.25倍 276名 -16名 310名
嘉穂高校
附属中(飯塚市)
80名 193名 2.41倍 247名 -54名 228名
輝翔館
中等教育校(八女市)
120名 141名 1.18倍 116名 +25名 117名
合計 520名 924名 1.78倍 1,018名 -94名 1,054名

【出典】令和3年度福岡県立中学校及び福岡県立中等教育学校志願状況
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/ck4.html

 

福岡県の公立中高一貫校は全体的には昨年、今年と受験者数は減少傾向にあり、一時期の人気は落ち着いてきたようです。しかし、教育改革に対応しやすい環境なので、筑後地区の輝翔館のように、今後受験者が増加に転じる可能性も十分に考えられます。面接と適性検査で合否決定されますので、通常の学習だけでなく、柔軟な思考力を身につける教材で学習し、その上で適性検査対策の問題集を解き、確実に力をつけることと、さらに面接でしっかりとアピールできる表現力をつけるようにしましょう。県立で中高一貫校というのはとても魅力的ですが、その分ハードルも高いので、安易に入試そのものを目標とするのではなく、受験を通じてお子さまの成長そのものに期待をすることが望ましいでしょう。

北九州地区の2021年度中学入試の動向

◆北九州地区 中学入試志願者動向◆

学校名
/ コース
日程 / 区分 定員 2021年度
志願者数
倍率 2020年度
志願者数
昨年比
小倉日新館中 一般 100名 281名 2.81倍 284名 -3名
九国大付属中 一般 80名 259名 3.24倍 278名 -19名
明治学園中 男子 80名 135名 1.69倍 145名 -10名
女子 80名 106名 1.33倍 109名 -3名
敬愛中 九大医進 推薦・一般 20名 131名 6.55倍 123名 +8名
特進 推薦・一般 60名 74 1.23 46 +28名
照曜館中 前期 80 269 3.36 250 +19名
後期 20
西南女学院中 前期 80 88 1.10 101 -13名
後期 若干名 0 0 2 -2名

北九州地区では、コロナ禍でも昨年と大きな変化は見られませんでした。しかし、照曜館中のプレミアクラスは通常のコースよりも合格偏差値が10以上高くなっています。また、中高一貫でない小倉日新館中は福岡教育大附属小倉中との併願が多く、優秀生の受験者が増加。地区トップの県立小倉高校への合格実績が近年増加していることもあり、人気が上昇しています。入試問題は難しくないのですが、ここ数年合格ラインは高め(目標得点率75%)です。対策は遅くとも小学5年生からは開始したいところです。
県立中高一貫校である門司学園中は、前述の通り、一般の私立中学と試験内容が異なるので、受験を考える場合は思考力重視のしっかりとした対策が必要になります。
そのほか、明治学園中の合格ラインは例年と変わらないレベルで、入試問題や合否の難易度などの大きな変化はありません。今後も各中学校の入試問題の難易度だけでなく、受験者数の動向や入学後のカリキュラム、高校から大学受験までの学習内容も視野に入れた上で志望校選定をすることをおすすめします。

筑後地区の2021年度中学入試の動向

2021年度 2020年度
学校名/コース 日程/区分 定員 志願者数 昨年比 志願者数
久留米附設中 160名 684名 +30名 654名
久留米信愛中 医系進学 A日程 25 133名 +4名 129名
B日程 非公表 非公表
国際AS A日程 65 94名 +11名 83名
B日程 非公表 非公表
八女学院中 医科ジュニア A

専願 15名 31名 ±0名 31名
一般
選抜 専願 25名 86名 -17名 103名
一般
一貫 専願 80名 75名 +13名 62名
一般
医科ジュニア B

若干名 35名 -7名 42名
選抜 若干名
一貫 若干名

 

筑後地区は全体では昨年とほぼ変わらない受験者数でした。もともと久留米信愛中の医進クラス設置や共学化など、地元私立中学の学習環境が整ったことで、福岡をはじめとした他の地区への流出が減少傾向にあったことに加え、コロナ禍での地元志向が影響したようです。
昨年受験者数が定員割れだった公立中高一貫校の輝翔館中の受験者数は、今年度の入試では30名増加しました。特に久留米地区からの受験生が増えており、より良い教育環境を求めて、地元の公立中高一貫校へ目が向き始めた結果だと考えられます。また、近年人気が回復してきた東明館中が受験生を減らした一方で、東大合格者を多数輩出する久留米附設中は受験者が増加するなど、地元志向の中でも各校で受験者増減に差が見られました。

 

まとめ

2021年度入試で起こった変化は、コロナ禍の常態化などの影響で2022年度も継続される可能性がありますが、そのような中でも、大学入試改革や新指導要領への対応は各私立中学校で急速に進んでいます。志望校に関することだけでなく、中学受験全体の動きを捉えた上で、幅広く情報収集することをおすすめします。

※この記事は「個別指導の明光義塾」九州本部および福岡の学習塾「エディナ」の監修のもと作成しています。

 

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