中学生
2021.2.19
【沖縄県/英語】公立高校入試傾向解説(2021年度入試用)
このページでは、2021年度の沖縄県公立高校入試に向け、英語の傾向と対策についてまとめています。学習塾の監修による確かなデータと分析をもとにまとめられているので、2021年度入試を受験する生徒は要チェックです。
※この記事は「個別指導の明光義塾」九州本部および福岡の学習塾「エディナ」の監修のもと作成しています。
2021年度入試の出題範囲について
まずは2021年度の出題範囲の変更についてです。
英語は中学校3年生の分の範囲が縮小し、文法項目「関係代名詞」の主格のthat・which・who、目的格のthat・whichの制限的用法が除外されることが決まっています。
過去問を解く上で注意が必要となりますが、長文を読む際に関係代名詞のみ除いて演習することが実質不可能であるため、従来通り、関係代名詞も勉強して試験に臨むと思っておきましょう。
出典:沖縄県教育委員会ホームページ『県立高等学校入試関連情報』
https://www.pref.okinawa.jp/edu/kenritsu/nyushi/ko/nyushi.html
コチラの記事も併せてお読みください。
『各県の県立高校入試スケジュール一覧(コロナ対応内容も掲載)』
平均点の推移について
2020年度までの英語の平均点の推移を見てみましょう。
2016年度以降、平均点は下降傾向で推移していましたが、2020年度は過去5年間で一番高い結果でした。今後は大学入試改革の方向性に合わせ、難化の方向で変化していくと考えられます。
問題構成と配点について
大問数は全部で11です。リスニングが大問1~3の3題、会話形式の文法問題が大問4~6の3題、会話関連は大問7・大問8の2題、長文読解にあたる説明文は大問9・大問10の2題、英作文は大問11で出題されています。表の通り、大問8~大問10の配点が21点ありますので、長文を解く時間をしっかり確保する時間配分を心がけましょう。
【今後の勉強法①】対話文・長文の攻略
ここからは今後の勉強法について解説します。まずは対話文と長文です。ポイントは2つ。
スラッシュを入れて読む
画像のようにスラッシュを入れて文を区切り、ざっくりで良いので大意をつかみましょう。
文章を読む前に(注)を読む
習っていない単語訳を読むことで問題文の内容を予測することができます。
この2つのポイントに気をつけるだけでも、文章の理解とそのスピードの改善に大いに役立つはずです。
【今後の勉強法②】リスニングの攻略
リスニングについては以下の方法で「耳」を作っていきましょう。
音が聞こえない・認識できない場合
これは「単語のつながり方」「音の消失パターン」を知らない可能性が高いです。原稿を見ながらリスニング問題を聞き、ネイティブの発音の特徴をつかみましょう。
対話問題での解答に困る場合
このケースは対話の流れを把握することにエネルギーを使っているので、次に何を言うかを考えられていない状態です。友だちとの会話、ホテルでの宿泊、学校の先生との会話、家での会話など、中学校内容で扱う内容は限られているので、他県の過去問や問題集から対話文のパターンをできるだけ多く身につけておきましょう。中1の教科書の対話文の暗唱をおさらいするのも良いでしょう。
頭に英語の情報が残らない場合
脳で英語を処理しきれず、BGM化しているため、保持能力を上げる必要があります。そこで1文、2文、3文と区切りながら聞いていく「区切り聴」を試してみましょう。英語の情報に脳が慣れてくると思います。
テストでの実践項目について
最後に入試当日の実践項目です。
時間を計って解く練習を
試験時間50分のうち、11分がリスニングに割かれるので、実質39分で残りの8題を解くことになります。本番の目安としては、長文3つ分を25分で処理するのが良いでしょう。時間がかかりすぎる問題はいったん飛ばして、確実に取れる問題から手をつけましょう。
リスニングは会話のスタートをしっかり聞く
特徴をしっかり聞き取ることで、理解しやすくなります。会話のスタートが一番大事なので、そこで会話の状況をしっかりつかみ、必ずメモを取るようにしましょう。
キーワードを探して読解する
キーワードに気づくために、いったん問題の方に目を通してから本文を読み始めると良いでしょう。説明文は語彙が難しくなるので、各段落のはじめの文章に注目して内容をつかんでみてください。
英作文のポイント
日常を英語で書いてみる。家族に関すること、行事に関すること、自己紹介などを英語で書けるようにしておきましょう。パターンを持っておけば、あとは問題に合わせて単語を変えるだけで対応しやすくなります。パターンを作る際は、主語をきちんと決めることを忘れないようにしてください。
Never give up!
最後の1分1秒まで無駄にしないで、見直しをしっかりを行ってください!
※この記事は「個別指導の明光義塾」および福岡の学習塾「エディナ」の調査・分析と監修のもとで書かれています。