中学生
2020.12.24
【長崎県/数学】公立高校入試傾向解説(2021年度入試用)
このページでは、2021年度の長崎県公立高校入試に向け、数学の傾向と対策についてまとめています。学習塾の監修による確かなデータと分析をもとにまとめられているので、2021年度入試を受験する生徒は要チェックです。
※この記事は「個別指導の明光義塾」九州本部および福岡の学習塾「エディナ」の監修のもと作成しています。
2021年度入試の出題範囲について
まず2021年入試の数学の出題範囲については、中学3年生の全範囲から「確率」「円周角の定理」「標本調査」が除外されることが決定しています。試験範囲がせまくなりましたが、どんな問題が出題されても冷静に対応できるように気持ちを落ち着けましょう。尚、2021年度から入試の形式が変更になり、入学者選抜の前期選抜・後期選抜が実施されることになっています。
入試形式の変更について
長崎県の公立高校入試は、昨年度までの「推薦入試」「一般入試」から変更になり「前期選抜」と「後期選抜」が実施されることになりました。前期選抜は2021年2月3日(・4日)、後期選抜は2021年3月9日(火)・10日(水)に実施されます。
2月3日(・4日)に実施される前期選抜の定員は全募集定員の5~50%の範囲で各高校が決定します。在籍している中学校の校長先生の推薦が不要なため、原則、希望者は全員受験することが可能です。この前期選抜は「特色選抜」と「文化・スポーツ特別選抜」の2つの志願区分に分かれている他、学力検査を実施する学校もあるので要項をよく確認しておくようにしましょう。
3月9日(火)・10日(水)に実施される後期選抜は全募集定員から前期選抜の合格者を引いた数が定員となります。志願の変更ができなくなることの他に大きなポイントとしては、難易度の違うA問題・B問題の選択問題が廃止となり、1種類になることでしょう。形式が変更になることで、不安に感じる方もいると思いますが、条件はみんな同じです。入試までに過去問と新傾向問題をしっかりと解き、落ち着いて当日に臨みましょう。
今回の入試形式の変更は、大学入試でも主流となりつつある「推薦入試」の比重が高校入試でも大きくなりつつある例と言えます。今後の受験生も入試の形式については十分に注目しておきましょう。
問題構成と配点について
続いて、問題構成と配点です。
基本的にA問題は標準、B問題は発展の構成ですが、2020年度はA問題にも難易度の高い問題が出題されています。大問6は関数ダイヤグラム(A・B共通)ですが、しっかりと問題を理解しないと解けない問題になっています。
2021年度は入試形式の変更により、選択問題がなくなって、1つの問題に統一されますが、思考力を問われる問題が多く出題されることは容易に想像できます。したがって難易度的にはBの発展問題に近くなるのではないでしょうか。
平均点の推移について
続いて平均点の推移についてです。
例年50点台で推移していますが、2020年度はA問題・B問題ともに難化しているのがわかります。これは、どの教科も思考力・記述力・考察力を重視した問題が数多く出題されたことが要因に挙げられます。2021年度は問題が統一され、さらにこのような傾向が進むことが予想されますので、平均点はさらに下がるのではないかと予想できます。
今後の勉強法について
ここでは今後の勉強法について3点お伝えします。
時間配分を決めて慣れておく
1回分のテストを45分で解答し、見直しの時間を5分確保するようにしましょう。弱点単元を繰り返し解いて克服することは重要ですが、その際は解き方や考え方も完全に理解するようにしましょう。そうすれば応用問題が出ても慌てることなく対応できるようになります。
記述対策は目で確認を
記述力アップとミス撲滅のために「考え方」や「証明」を詳しく書くようにしましょう。目でしっかりと確認することも大切です。
目標点を確実に取る姿勢が大切
目標点にあわせて、解答する問題を適切に選びましょう。自分で設定している目標点を入試本番で取るにはどこで何点取れば良いかを考え、練習を重ねることが大切です(数学が苦手でも、平均点は取るように意識してください)。
テスト当日の実践項目
最後に入試本番で実践するべきことをご紹介します。
時間配分に気をつけましょう
1問あたり8~10分で解くようにしましょう。大問5、大問6は難易度の高い問題が多いので、小問集合、大問2などでできる限り時間を稼ぎましょう。
作図は消さない
記述は次の2点に注意
・論理的に書かれているかに注意する。
・文字を置き換えるときは「~をn(整数)とおく」を忘れないこと。
平面図形の図はすでにわかっている数値や直角などをすばやく記入する
数学に限った話ではありませんが「焦りは禁物」です。とにかく冷静に問題を解くように心を落ち着けましょう。
※この記事は「個別指導の明光義塾」および福岡の学習塾「エディナ」の調査・分析と監修のもとで書かれています。